平成28年春巡業 大相撲泉佐野場所


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東 方

西 方

先ほど浴衣姿で引き上げてきた佐田の海が、今度は幕内土俵入りのため、化粧回しで出てきました、その後ろを御当所の勢。拍手が沸き起こります。 ホープ、御嶽海の登場。まだ髷しか結えなかった姿を懐かしく感じたり・・・・・。拡大版はこちら


紆余曲折を経て現在の幕内定着に至る蒼国来が花道に向かいます。一度でいいから三賞を取ってほしいと思っていたら、この1年後の初場所にめでたく技能賞に輝きました。 土俵入りを前に、花道奥で談笑する幕内力士たち。横顔の蒼国来が満面の笑みです。こういう光景もいかにも巡業らしくていいですね。ところで私はこの画像撮影後、蒼国来に声を掛けました。緊張しましたが、どうにか掛けることが出来ました。で、或る物をお見せしたんですねぇ。何かといいますと、1988年5月、私が蒼国来の故郷、内モンゴル自治区に行った時の写真です。この日、家から持参していました。蒼国来といえば、私の自宅から徒歩圏内に春場所の宿舎を構える、荒汐部屋の力士。なかなか部屋を訪ねることが出来ず、府内で巡業が行われたこの日、見事、蒼国来を捕まえる(?!)ことが出来たのでした。私が差し出したアルバムを手にした蒼国来は「あー!懐かしい」と言いながら見てくれました。「これ、88年なんですよ。関取何歳でした?」と訊いたら、「3・・・・、いや、4歳」と、ちょっと写真の中の時代にビックリした様な声で答えてくれました。ほんのいっ時の出来事でしたが、いい思い出になりました。拡大版はこちら。この翌年の3月、私は荒汐部屋の稽古を見学に行きましたが、蒼国来は出稽古中でした。


談笑する豊ノ島と稀勢の里。この1枚こそは、私が泉佐野巡業で撮影した何百枚もの画像の中で、最も気に入った画像の一つです。というのも、これより1年経ったら、両者のこの様な並びが本当に貴重な記録になってしまったからです。豊ノ島は、この直前の春場所が関脇で、従って館内アナウンスでも「関脇 豊ノ島」と紹介されていました。つまりは自己最高位にいた訳ですね。一方の稀勢の里は大関。化粧回しが殆ど写っていないのは、今となっては惜しまれますが、横綱ではないので通常の関取化粧回しの姿をしています。いまでは横綱に昇進。幕内土俵入りでこの様に一緒に立つことは、本場所・巡業問わず、ありません。そしてこの時点では番付でも隣同士だったライバル、豊ノ島は幕下に陥落し、関取として土俵入りを行える立場ではなくなってしまいました。この1枚を撮った時、両者の1年後の姿として、稀勢の里の横綱昇進は予想出来ても、豊ノ島の幕下陥落は予想出来ませんでした。本当に【1年が分ける明暗】。人生、いつ急にどう変わるか分からないものですね。拡大版はこちら 幕内土俵入りです。花道後方からこの様に撮影するのは、本場所では先ず出来ません。


土俵入りを終え、花道を引き揚げてくる幕内勢です。先頭は北太樹。元の北の湖部屋の力士で、この時点では幕内でした。この画像も、花道で力士を迎える格好で撮れるのは、巡業ならではでした。 横綱・白鵬の登場で周囲のファンは俄然テンションが上がっています。何だかんだ言って、やっぱり第一人者横綱、人気がありましたね。土俵入りの時も温かい声援が飛んでいました。


土俵入りを終え、支度部屋前の通路にて、ファンの子どもを抱いて記念撮影の日馬富士。子ども好きの日馬富士は、この年の名古屋場所でも、場所入りの際、声を掛けてきた子どもに対して、おどけた表情を見せてファンサービスをしていました。 白鵬が引き上げてきました。この時、前方では日馬富士が子どもと記念写真のサービス中。目を細めて「前方、つかえてるな〜。早く一休みしたいんだけどなぁ」と言っているように見えます(笑)。拡大版はこちら


さあ、今度は廻しに着替えて・・・・・というか、締め替えて、取組のため土俵に向かう幕内勢。画面右は阿夢露、その後ろはご存知、大砂嵐です。 泉佐野市特産、泉州タオル贈呈式です。力士を代表して、横綱・白鵬が受け取りました。早速、翌日から部屋の風呂場で使われたかも。


中入り後の取組です。土俵上は御当所力士の大翔丸です。大阪市平野区出身、追手風部屋。豪栄道や勢だけではございません。ここにも浪速の力士はいるのです。拡大版はこちら 対戦相手は、新入幕の時は本当に怪物と騒がれた逸ノ城です。巡業だから結果は当然・・・・・と思っていましたが。


「ええっ!?」思わず私がビックリしたのがこの瞬間です。御当所の大翔丸に対して、逸ノ城が寄り切りで勝ったのです。私は巡業だから、御当所力士に花を持たせるのかと思っていたので、これは思わず目を見開いてしまいました。『江戸の大関より土地の三段目』ってね。あの言葉、今では死語になっちゃったのかな?とか・・・・・。私の勘違いだったらお恥ずかしい限りですが、てっきり御当地での巡業だから、御当所力士は必ず勝つのが暗黙の了解だと思っていました。 土俵下、控えに座るのは安美錦です。この時はまだ幕内。当然、在位100場所は達成するものだと思っていたし、年内にまた金星を獲ると予想していたのです。それが、不運に見舞われたのは直後の五月場所2日目でした。私も経験した、アキレス腱断裂の大怪我を負い、連続休場の憂き目に。現在は関取の地位こそ守っているものの、十両での土俵を余儀なくされています。豊ノ島もそうですが、本当にいつどんなアクシデントが待ち受けているか、分かりません。人生、怖いですね。安美錦の隣にいるのは、元幕内光法の音羽山親方です。


安美錦が土俵上です。このチリ手水のポーズ、面白いですね。何かこう、「ヨ〜イヨ〜イ、チョイ」みたいな感じで。「取り敢えず、ハイ」みたいにも見えます。ユーモアがありますね。初切とはまた違った笑いを与えてくれます。この力士は本当に、幕内に居てほしいですよね。拡大版はこちら 対戦相手は売り出し中の新実力者、正代でしたが、安美錦、寄り切られて敗れました。九州対東北の対戦は九州の勝ち。


土俵下、先程、念願叶って言葉掛け&写真を見てもらうことが実現した蒼国来が土俵下です。実は、蒼国来(荒汐部屋)が春場所に宿舎として利用している施設は、私が通っていた幼稚園の講堂なのです。建物も40年前の当時のままで、在園時代、入園式や卒園式、学芸会などで使ったことを、今でもハッキリと記憶しています。蒼国来が生まれる何年も前に自分が出入りしていた講堂が、今、蒼国来の大阪での宿舎となっている。そして相撲ファンになる約半年前の私は、偶然にも蒼国来の故郷を訪ねていたのです。何だか面白い巡り合わせだと思いますね。それだけに、蒼国来が2年半ぶりに土俵に帰ってきた時は、感慨もひとしおでした。是非三役に上がってもらいたいですね。 蒼国来、この日は巨漢の関脇経験者、碧山に豪快に吊り出されました。土俵下から、「俺も怪力さでは負けない」という栃ノ心が、にこやかに見守ります。



勢が土俵上です。さすがに懸賞が懸かりましたね。右画像、もち吉とJTBです。


勢の相手は怪力栃ノ心でしたが、勝って巡業ながら懸賞金を受け取ります。これも良い副収入で(^▽^)。 さて、蒼国来です。取り組んでいる相手は隠岐の海ですが、やはり巡業だから、リラックスしていますね。「あれ、深く差されちゃったワ」と思っていたのかどうか、顔は笑っています。結局、勝負も隠岐の海が勝ちました。


取組も段々終盤が近づいてきたところで、花道奥にご注目。土俵の主役と副主役の登場です。直前の春場所で、14勝1敗で優勝した横綱・白鵬と、13勝2敗で優勝次点だった大関・稀勢の里の両雄。稀勢の里が横綱に昇進した今、一番でも多く、東西両雄の熱闘・熱戦を見たいです。実力ひっ迫の両者が並んで立った、私のお気に入りのショットです。拡大版はこちら。なお、画面左下には、土俵上で仕切っている栃煌山。 【白勢時代】になるか?、【白勢両雄】の並び再び。位置的に稀勢の里のほうが前なのは、大関のほうが横綱よりも出番が先だからですが、今後はこの前後が逆になる場面が見られても珍しくなくなります。拡大版はこちら。なお、画面左下には、三役格行司式守勘太夫。


東西三役揃い踏みです。左は扇の要に横綱・鶴竜、その前に関脇・嘉風、大関・琴奨菊。右は扇を反して、後列左が横綱・白鵬、西が大関・稀勢の里。その前に関脇・豊ノ島。見て分かるとおり、両関脇が揃い踏みに参加している一方、横綱・日馬富士、大関・豪栄道、大関・照ノ富士の姿がありません。日馬富士は土俵入りは行いましたが、取組は休んだようです。また、御当所大関の豪栄道は、直前の春場所で12勝3敗と、大関昇進以来初の好成績を収めていましたが、こちらも怪我の治療のため、巡業を欠場していました。もし来ていたら、久しぶりの優勝争いの活躍直後とあって、場内は一層盛り上がっていたでしょうけどね。


土俵下、控えで出番を待つ白鵬ですが、その間ずーっと、隣の音羽山審判(元幕内光法)と喋っていました。巡業ならではのリラックスした光景ではありますが、それにしても白鵬は熱心に音羽山審判に話しかけていて、出番待ちの間、話が尽きない感じでしたよ。で、よく考えたら音羽山親方は、元々宮城野部屋に所属していた力士で、現在は貴乃花部屋所属ですが、白鵬にとっては兄弟子にあたり、稽古も付けてもらっていた仲。そのため、現音羽山親方も、古巣の元弟弟子白鵬とは、今でも関係が親しいのでしょう。実に楽しそうに談笑しています。さて、そんな“元兄弟弟子”を尻目に、出番に向けて集中しているのは稀勢の里です。 是より三役、最初の一番は東西関脇の対戦。共に直前の春場所を最後に、三役からは遠ざかっています。右側、顔が見えるのが豊ノ島、左側、そんきょせんとしているのが、嘉風です。



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