平成27年 大相撲春場所十日目(前編)


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東 方

西 方

春場所2度目の観戦は10日目。先ずは幟の様子ですが、一番手前、二所ノ関部屋と書かれています。2013年に元関脇金剛が部屋を閉じたことにより、一旦は消滅しましたが、2014年12月、一門の、元大関若嶋津の松ヶ根親方が襲名し、かつて大鵬を輩出した部屋である「二所ノ関」の名称が復活しました。 正面玄関左右に立つ、幟の様子です。


この日は毎年恒例、車いす席にての観戦。着席後、最初の一番でいきなり廻し待った。控えには明瀬山が待機しており、そのひとつ前の取組ということは入江と慶天海の一番です。止めに入った行司は木村光之助。 土佐豊です。3日目の観戦でも、4番目の画像は土佐豊でした。次に幕内に戻ったら、絶対に一日でリタイアせず、定着してほしいところです。


明瀬山と土佐豊の一番、制限時間一杯です。 前場所初日の怪我の状態が、まだ思わしくない土佐豊。巨漢明瀬山の一気の寄りにあっさり完敗。観る者を心配させました。成績も終盤戦を残して3勝7敗。後が無くなりました。


鮟鱇型同士(土佐豊もどちらかと言えば)の対戦のあとは、筋肉質同士の対戦です。ベテランの里山が左、右は注目力士、新十両の石浦です。 石浦、制限時間一杯でタオルを手に取ります。気合いの入った表情。


里山が経験の差を見せ付けて完勝。その瞬間のこのドヤ顔。「どうじゃ!」という、自信に満ち満ちた表情です。拡大版はこちら 土俵上、希善龍です。オデコの広い、この翌月には30歳になった希善龍です。4場所ぶり3度目の十両でしたが、前場所は幕下4枚目で4勝3敗で、ややラッキーな昇進でした。


対するはこちら、18歳の十両2場所目、阿武咲(おおのしょう)です。こちらも注目株ですね。11年前の名古屋場所、当時18歳になったばかりだった十両・萩原を撮ったことを思い出しましたが、阿武咲も一度高校に進学してから入門したものの、16歳で前相撲からの、いわゆる叩き上げ。この時点で初土俵から12場所連続勝ち越し中。早く幕に上がってほしい逸材ですね。 制限時間一杯、最後の塩。高見盛ばりに肩を怒らせて(?)、気合いを込める阿武咲。身長は175cmと上背には恵まれていませんが、堂々155kgの体重を活かした、馬力溢れる相撲が期待されます。拡大版はこちら


十両のキャリアとしてはほぼルーキー同士でも、年齢的には一回り近く離れている両者の対戦。勝負は18歳の若武者が、30歳の希善龍を押し出しました。勢い余って自らも倒れ込んだ阿武咲。今後が楽しみです。 「さーさー皆さん手拍子、手拍子~!」と観客に呼び掛ける・・・・・というのは初っ切りではあるかも知れませんが、本場所ではもちろん、無いですね。土俵上、最初の柏手を打つ阿炎。こちらは身長186cmながら体重が124kgと軽量のため、長身に見えます。


かたや対戦相手は御当所関西は兵庫県出身の北磻磨。こちらも筋骨隆々型。なかなかの、イケメン対決でございまするよ。拡大版はこちら 勝負は阿炎が土俵際、グイと押し倒して完勝。体重123kgと、こちらも軽量の北磻磨は吹っ飛んで宙に浮いてしまいました。


代わる土俵は天風(顔)と英乃海(背)です。江戸川区出身、まさに江戸っ子の英乃海のことを、私はやっぱり、イギリス出身と勘違いをしそうになります(もちろん、四股名を聞いているだけの状態の時)。平成元年九州場所頃、実際に初の英国出身、英ノ海という力士がいましたから。 土俵際、天風が巨体を預けて英乃海が土俵下に落ちています。軍配天風、当然、これで成立しそうな図に見えますが・・・・・。


物言いがついて協議が始まりました。一番左、横顔が見えているのが高島審判(元関脇高望山)、その横が東関審判(元幕内潮丸)、そして、坊主頭で顔が見えているのが藤島審判長(元大関武双山)です。 マイクを片手に、朗々と相撲甚句を披露し始める・・・・・と言いたくなっても不思議ではないという顔に見えるのですが、藤島審判長、協議結果を説明します。結局軍配通り天風の勝ち。この一番で天風は勝ち越しを決めました。


鮮やかな藤色廻しの琴恵光。十両2場所目、新十両の石浦には勝ったものの、ここまで2勝7敗と後が無くなっていました。 対戦相手は千代皇。四股名を単語登録していなかったということは、私のサイト上では初登場ということでしょうか(笑&汗)。こちらも2勝7敗と後がありませんでした。負けたほうが負け越しという厳しい一番・・・・・。


両者、互いの状況をよく理解しているだけに、必死の表情です。 背水対決で踏ん張ったのは千代皇のほうでした。千代皇は十両11場所目で、番付は下に余裕のある7枚目。結局6番勝ちました。一方、琴恵光は下に1枚しかない13枚目という厳しい地位で、4勝11敗と大敗してしまいました。


さて、こちらは輝です。これぞ正真正銘金色の廻し。別名、輪島色です(笑)。これまでに朝青龍が一場所(平成17年春場所初日~13日目)、白鵬が2日(平成22年夏場所14日目、千秋楽)、そして松鳳山が金色の廻しを締めておりますが、金色というよりはかなり黄色に近く、いわゆる輪島色とは色調が違っていました。それに対して、淡い黄土色にも近い輝の廻しは、私がリアルタイムで記憶に有る最古の横綱でもある、輪島の廻しそのもの。輝自身が輪島の遠戚で同郷なのですが、それにしてもまだ小学生だった私がテレビで見た輪島を思い出し、懐かしい感じがします。拡大版はこちら 立ち合い。相手は大道です。この、両手をクロスさせるX型立ち合いが、輝の大きな特徴です。本当に個性的ですね。そうでなくても若干二十歳の有望株で、幕内上位に出てきたら人気力士となることは確実でしょう。ところで、四股名の「輝」の由来は北陸新幹線の列車種別名で、なかなか鉄道ファン受けする由来でもあります。


顔が見えているのが大道。輝が後ろに回り込みます。 押し出し、または送り出して輝の勝ち。十両3場所目の輝、この場所初の連勝となりました。


こちらバク転も出来ることが判明した旭日松の豪快な塩撒きです。ファンの間ではすっかりお馴染み。 取組です。右四つの体勢。四つはベテラン朝赤龍の得意手ですが組み手としては逆です。旭日松は左の上手を狙っているのでしょうか?まだ届きません。


勝負は今年34歳のベテラン、朝赤龍の勝ち。相手の腕(かいな)を手繰って仰向けに転がしました。 十両最後の一番、千代大龍が土俵上です。十両に落ちたこの場所、かつては金星を2個獲得し、三賞・三役の経験もあるだけに、早く本来の地位に戻ってほしいところです。


押し出して完勝。番付が番付だけに勝つのは当然と言えましょうが、この日の相手は準レジェンド、かつて19場所連続三役の実績も持つ元大関候補、若の里でした。 幕内土俵入り。偶数日なので西方から土俵入りです。唇を真一文字に結んで、気合いを入れた表情の大関・豪栄道の表情が一番、目に留まります。




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