平成26年 大相撲名古屋場所十日目 その2


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東 方

西 方

十両の土俵です。両膝に安美錦ばりのガッチリしたサポーターを巻いているのは阿夢露です。かつて、細かったころの阿夢露を撮影したのを思い出しますが、現在も体重は126kgと軽量の部類。まだ若手のような印象を持っていましたが、年齢は31歳、土俵歴も13年目と、ベテランの域に入ってきています。 取組です。両者頭を付け合う、手前が阿夢露、対戦相手は若乃島です。若乃島も小さくですが、両膝に白い物が見えます。


代わる土俵、立っているのが青狼、赤い廻しが当場所新十両の大栄翔です。大栄翔は追手風部屋。遠藤のスピード出世に発奮した、若干20歳の若武者。関取初陣の締め込みがワインレッドというのは、師匠(大翔山)のスタイルを踏襲していますね。 さあ当たりました。互いに離れて取る体勢。手を伸ばして牽制し合っています。平成5年生まれの大栄翔、気迫のこもった顔が見えます。


勝負は新十両大栄翔の勝ち。最後は右を差して寄り切りの体勢になっていました。179cmと上背はありませんが、将来は土俵狭しと暴れまくる力士になってほしいです。 琴勇輝です。今や立派な幕内経験者ですが、左膝の大きなサポーターが本当に痛々しいところ。若い頃から怪我に泣かされるのは気の毒でもありますが、めげずに闘魂の土俵を続けます。


明瀬山と対戦した琴勇輝、敗れて仰向けに転がってしまいました。左膝の曲がり具合が思わず気になった瞬間・・・・・。 名古屋では十両に落ちていた貴ノ岩です。本当に『ゴツゴツ』という雰囲気の力士になりましたね。貴ノ岩は8勝、7勝が続いたと思ったら、突然大勝ちしてその後また7勝、8勝という展開でした。幕内でも3場所目に二桁をマークしましたが、その翌場所よもやの3勝12敗で、この場所は逆に12勝3敗で一場所で再入幕を決めました。少し派手に好不成績が続きましたね。


そんきょする貴ノ岩と、対戦相手の元幕内千代の国です。両者とも、本来ならこの地位で取っている力士ではありません。 勝負は貴ノ岩が腰を割って、安定した寄りで勝ちました。今回は顔が写っていませんが、角界の萩原聖人、千代の国は、こちらも幕に上がったら怪我でUターンの不運な力士。まだ24歳ですから、貴ノ岩共々、早く幕内上位に進出してほしいです。


さあ、この人ですよ(笑)。怪物、逸ノ城。本当に末は白鵬以来の大横綱になるかも知れない逸材。『逸』の字が四股名に入っているのは本当に言い得て妙です。まだザンバラ髪。でも、遠藤の時には決して感じられなかった、『怖さ』がありますね。この前場所も、新十両であれよあれよと十両優勝、平成の怒り金時=琴勇輝とは対照的な細い目が、トレードマークになりそうですね。秘めたるパワーが、今後どこまで爆発するのか・・・・・。拡大版はこちら 逸ノ城の対戦相手は、誉富士(左)です。顔が北勝力に似ている誉富士。顔に似合って相撲も突き押し得意で、幕内経験者の意地を見せ付けてやろうと、表情に気合がこもります。


しかし勝負は逸ノ城が完勝。正直、どちらが幕内経験者か判らないぐらいの、実にどっしりした勝ち方でした。これは本当に白鵬以来の、休場以外に幕内での負け越し無し(最終成績が黒星先行の場所も無し)の力士になるかも知れません。 当代きっての童顔丸型力士、舛ノ山土俵上です。いざ気合十分の顔でチリを切りますが、両手をやや前方向に伸ばしているのが特徴。肺のハンディを抱えながらも、ずっと幕内を維持してきたのですが、遂にこの場所は十両に落ちてしまいました。飽くまでも原因は足の怪我ですから、早く怪我が癒えて幕内に戻ることを期待します。


塩を撒く舛ノ山ですが、気合いをこめつつ、どこかニヤッとしている様にも見えます。決して本当にニヤけているのではありませんが、少年が作戦を胸に、「やってやるぞぉ!」と自信をみなぎらせるみたいな表情で、本当にかわいいですよ(笑)。拡大版はこちら 必死の形相で取り組む舛ノ山。連日の懸命な姿勢がファンの胸を打ちます。この日の相手は巨漢182kgの富士東。それだけに力が入ります。息が上がっていそうな表情で心配にもなってきますが、右の上手は放しません。


最後は勝利するも、ご覧の痛そうな表情。呼吸は持ち堪えましたが、膝がかなり辛そうです。普通に歩けていなさそうですもんね。このしかめっ面と足をガクッとさせているような体勢は、高見盛を連想したりもしますが(笑)。しかし、お客さんからの拍手は大きい。膝に負担を掛けないためにも、前に出る速攻相撲を取りたいところでしょう。 勝ち名乗りを受ける舛ノ山ですが、鼻血が出ています。これも勝負の激しさを物語る一コマ。相手の富士東は顔もデカくて、いかにも石頭という印象の力士ですから、頭から来られたら鼻血も出るのでしょう。それにしても見事な闘魂です。拡大版はこちら


舛ノ山とは打って変わって、細身の力士が登場。13年ぶりの北海道出身の関取として、北国の熱い視線を集めた旭大星です。私が相撲ファンになった時、3横綱1大関が北海道出身でした。まさに道産子天下だったわけですが、そういう時代を知るだけに、これほど長く道産子関取がいないというのは、本当に想像出来なかった現象だと言えます。それにしても何という派手な色の締め込みでしょう。オレンジ色というよりは、まさしく太陽色。新入幕当時の曙の締め込みよりも、一段と明るさが増し、光沢感が溢れています。この廻しぐらいに『燃える』力士になってほしいものですね。拡大版はこちら 時間一杯、呼び出しからタオルを受け取る旭大星ですが、タオルも廻しに合わせて太陽色となっています。一つ、こだわりが確認出来ましたね。


立ち合い、道産子ながら浅黒系の肌の旭大星は、左をこじ入れるも相手の御当所玉飛鳥に右から追っ付けられています。さらに左を深く差され、右手が万歳になっています。明らかに不利な体勢。結局、勝ったのは御当所の声援を受けた玉飛鳥でした。 こちらは巨漢の徳真鵬(顔)と軽量の双大竜の対照対決。左の腕でグイと極めてかかる徳真鵬。これで勝負あったかに思いました。


しかしそこから双大竜が粘りました。身体を捻り、右は下手廻しに手が掛かって、左から掬い投げを打つ。逆転で双大竜が勝ちました。 朝青龍引退後、高砂部屋唯一の関取として孤軍奮闘している朝赤龍です。暴れん坊の『青龍』と、大人しい『赤龍』の好対照が面白かったのも今は昔。朝青龍の新横綱と朝赤龍の新入幕が同時というのは、あまり知られていない(?)事実です。


立ち合い、相手ののど輪を食らいながらも、下から宛がう朝赤龍。相手はこちらも巨漢の佐田の富士です。拡大版はこちら 結局膝から土俵に崩れて朝赤龍が敗れました。この場所も最終的に負け越したのですが、かつて幕内で二桁勝ち星を10回も記録した実力者だけに、もう一花咲かせたいところ。


幕の内土俵入りです。偶数日の10日目は西方から。左写真、右の4人は、時天空・若の里という大ベテランを、鏡桜・千代丸(右端)という新鋭がサンドイッチしている状況となっています。勝負が決まったこの瞬間は、双大竜−天鎧鵬の一番です。勝った方、銀ねずの廻しが天鎧鵬です。軽量の双大竜相手に、巨漢が体重を生かしました。右は両手を挙げる最後の所作。高らかと万歳の状態にする人が、本当に多くなりました。


代わって東方幕の内土俵入り。この日は、正面側の升席に座るも、かなり西寄りで、ラジオの放送席の真後ろでした。そのため、東方の土俵入りでは、左写真のように、花道を一列に並んだ場面をきれいに収めることが出来ました。しんがりの稀勢の里の姿もよく捕えています。そして右画像では、去年のこの名古屋で2年半ぶりに土俵復帰を果たした蒼国来と、『30代最後の場所』だった旭天鵬が土俵に上がっています。


東方では、真正面に期待の新鋭、照ノ富士が立っています。実に堂々とした仁王立ちに見えますね。そして右は、ここまでくると『万歳揃い踏み』とも言いたくなる、両手挙げの場面。



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