平成26年 大相撲名古屋場所十日目 その1


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東 方

西 方

2014(平成26)年7月22日、前年に続いて好天盛夏のもとで、名古屋場所観戦を行いました。晴天になびくのぼりですが、一番左端の豪栄道は、この場所の最終盤になっていきなり大関盗りとなり、場所後、昇進を果たしました。この時点では、まだそういう展開を予想していませんでしたね。 名古屋最大のお楽しみは、何といっても広々としたスペースのもとで実行出来る、『入り待ち特集』。今年は某マイミク氏ご贔屓の(笑)、琴勇輝からスタートしました。鮮やかな紫の着物がよく似合っています。


「えーと、ちょっとよく聞こえません」というようなポーズで場所入りしてきたのは、期待の大物、逸ノ城です。時に十両2場所目、この場所、13勝2敗の大勝ちで優勝同点。翌場所、新入幕で内外をうならせたスタートダッシュは承知のとおりです。たまたましゃがみ込んでいた体勢で、そのままカメラを向けたものですから、ただでさえ長身で巨漢の逸ノ城が、余計に巨人のように見えています。拡大版はこちら ベテラン翔天狼です。横綱白鵬と同期。その白鵬に、絶対唯一の対戦(多分)で一発大金星を挙げたのは、もう5年も前のことです。その頃までは、翔天狼は快進撃を続けていたのですけどね。5年前のこの名古屋では、11勝4敗の大勝ちで敢闘賞を受賞しています。三賞に金星に、着実に実績を作ったその後はしかし、地味な幕内〜十両往復常連となって既に久しくなっています。考えようによっては、物凄い不思議な力士とも映りますね。


角界のニコラス・ケイジ、栃ノ心の登場です。涼しげな色の着物に、なかなか颯爽としていますね。復調著しい元三役。かつては4大関倒しもやった実力者です。この場所、怪物逸ノ城との決定戦を制して、十両優勝を果たしました。幕内上位復帰が待ち遠しいです。 復調著しいと言えばこちらもそうです。三役目前の前頭筆頭まで出世しながら、琴欧洲戦での大怪我で三段目下位まで転落してしまいました。しかし不屈の根性で関取復帰を果たし、この場所も十両で11勝4敗の好成績。着実に幕内復帰に近付いています。横綱白鵬の63連勝を知らない相撲ファンは先ずいないでしょうが、この土佐豊も知る人ぞ知る、幕下以下での史上一位、30連勝を記録した力士です。


さわやかな表情で場所入りしてきたのは、33歳のベテラン朝赤龍です。かつて幕内で、初日から12連勝を果たして最後まで優勝争いを演じ、その後も4大関倒しや、綱盗りの白鵬を初日にいきなり破るといった活躍を見せた朝赤龍。新関脇での勝ち越しも記録した実力者だったのですが、最近ではすっかり十両の主になっています。40歳の旭天鵬の存在を考えても、まだまだ老け込む年ではありません。十両でのんびり取って・・・・・とは恐らく本人も考えていないでしょうが、もう一度幕内で活躍してほしいです。拡大版はこちら いつも私のカメラと抜群に相性がいい玉鷲。この日もまた、きれいにその姿を捕えることが出来ました。この力士も、いっとき、大関魁皇に快勝した頃と比べると、大人しくなりましたね。


付き人が前で被っていて、本人のアップを上手く撮れませんでしたが、嘉風です。多くの力士が大銀杏を結って場所入りする中、嘉風はいつも髷姿であるため、春場所の時にはしばしば撮り損ないます(照笑)。それにしても、三役も金星も経験し、インタビュールーム常連みたいになってきて、今がまさに全盛期という雰囲気になっています。 こちらは準レジェンド、若の里。豪栄道が史上1位の14場所連続関脇在位の末、大関昇進を果たしましたが、こちら若の里も、史上1位の19場所連続三役という記録の持ち主。平幕では横綱にあまり勝てず、三役に上がると特に武蔵丸には強くなり、金星は2個でも横綱初白星は初金星の一番という、ちょっと面白い記録の持ち主です。果たしてこちらも40歳関取成るのかどうか、お楽しみ・・・・・。拡大版はこちら


惜しくも足元が切れてしまいましたが、隠岐の海です。連続14勝1敗で綱盗りを成した鶴竜に、連続で勝って全勝潰しを果たしたという記録は、恐らく後世に残ることでしょう。前田川とはまた違った、摩訶不思議な記録と言えます。それにしても、本当に鶴竜戦連勝後は勝ち越しがありません(名古屋場所後現在)。あまり乱高下が激しいという印象も無いですが、一体どうしたのでしょう? こちらは膝から下が思いっ切り画面から切れてしまった、碧山です。稀勢の里の新たな苦手として名乗りを上げつつあるよう。三役経験もあり、この巨体はこれからも上位陣には脅威となるか。

平成の三根山、千代丸の場所入りです。着物にデッカく『丸』と書かれていますね。弟の千代鳳と、史上数少ない兄弟三役(さらに同時三役)を果たす日は来るのでしょうか? 弟の千代鳳、場所入りです。こちらもデッカく『鳳』。既に三役経験者。千代大海以来の、九重部屋久しぶりの三役となりました。


俄然場内が沸いてきて、大関稀勢の里の登場です。何だかんだ言っても人気は本当に高いです。期待しているファンはまだまだ多いということを肌で感じますね。この場所は綱盗りでこそなかったものの、昨年に引き続いて、前場所が13勝で優勝次点という好成績を受けての場所となったのですが、結局一桁に終わってしまいました。しかしそういう中でも、白鵬にはしっかり勝つのがこの人の面白いところ。拡大版はこちら この場所、上位を沸かして初金星も挙げた豪風。三賞はもらえても当然だったと思うのは私一人だけではないでしょう。かつて身長のない実力者と言えば何といっても豊ノ島でしたが、その豊ノ島よりもさらに年上の豪風が、今上位で大いに輝きを放っています。史上最高齢初金星の記録は、確実に嘉風よりも長く保たれました(笑)。今燃えている尾車コンビ。同時三役も夢ではない?35歳という年齢について訊かれたのに対し、「今はレジェンドがいますから。ベテランは通過点に過ぎない」とその言いやよし。拡大版はこちら


荒鷲です。前の付き人の装束のほうが、鯛の鱗みたいで思いっ切り目立っていますが(笑)。幕尻だった名古屋場所、4勝5敗から6連勝しての二桁勝ち星は見事。地力が付いてきたところを見せました。 当場所予想外ナンバーワンの力士が、この琴奨菊でした。ここ2場所の成績が8勝、5勝。この場所3度目の角番。一体誰がストレート勝ち越しと、大関での自己最高12勝の達成を予想したでしょうか。この時点では1敗を喫していましたが、新大関以来となる『らしい』活躍に、ファンの期待も増える一方。本人も気合いと自信に満ちた表情となっています。拡大版はこちら


相変わらず暑そうなウンザリ顔で場所入りする安美錦です。この日も歩調は快調に早足。相撲どころ青森県出身というのもあって、夏は苦手ですか?『くにモン』若の里の、ゆっくり楽しむような場所入りとは対照的。 暑いと言えば、イメージでは日本より暑いイメージがあるものの、実際は日本のような高温は見られない(ネットで調べた限りでは)、ブラジル出身の魁聖です。何度か場所入り姿を見ている分けですが、大体この緑というイメージが強いです。故郷にはジャングルもありますしね(笑)。


去年の名古屋場所観戦の時、トゥクトゥクに乗ってきた姿に注目して撮影した、時天空です。こちらも丈夫で長持ち。初めて四股名を聞いた時、『時』という言葉が入っているのがいい響きだな、と思いました。上位復帰は厳しくなってきましたが、下位で関所役として働きます。 さあ、売り出し中の若武者、大砂嵐です。ラマダンの断食と闘う(?)名古屋場所は、何と、横綱初挑戦から2日連続金星という大記録を打ち立てました。返す返すも勝ち越せなかったのが惜しまれますが、必ずや、殊勲賞受賞は経験することでしょう。拡大版はこちら


売り出し中の若手と言えば、こちらのほうが先輩格。金星2個の記録も先輩の、千代大龍です。青系(寒色系)の着物が多い中、何とも鮮やかな、オレンジの着物で登場しました。ひょうひょうとした土俵態度、場所入りの表情も至って(着物の色とは対照的に)涼しげです。拡大版はこちら。ところでこの千代大龍、面差しが何となく、今年の大河ドラマで荒木村重→道薫を演じた、俳優の田中哲司に似ていると感じるのは私だけでしょうか?拡大版はこちら 再び寒色系の着物は栃乃若です。兵庫県出身ですが、尼崎市は豊中市に隣接しており、豪栄道や勢より、こちらのほうが距離は近いです。


場内盛り上がっております。レジェンド、旭天鵬の登場です。ご覧下されこの拍手と指タッチの嵐。ここまでこのような光景が見られたのは、旭天鵬だけです。旭天鵬もファンサービスはもう慣れたもので、大らかに対応します。でも、本当に雰囲気が若い。何より現役としての一日一日を楽しんでいるのが、表情からよく伝わってきます。後方には同部屋弟弟子の旭秀鵬の姿も見えます。拡大版はこちら 海男、松鳳山です。着物も黒いと余計に黒く′ゥえます。再三、三役に上がっていますが、早くその地位で勝ち越すことが目標ですね。


こちらもすごい声援の嵐、遠藤です。周囲の興奮とは対照的に、本人は俯き加減で、表情もどこか暗そう。前途の厳しさを予感していたのかどうか。名古屋では千秋楽に勝ち越しましたが、秋場所は初日から黒星街道になってしまいました。横綱大関に土を付けた実績もありますが、『上位力士たる』成績や雰囲気には、まだ届いていません。拡大版はこちら 横綱日馬富士です。名古屋では3金星配給を許し、場所入りの時も渋い顔。白鵬の破格の安定感と比べられるのは同情の余地もありますが、恐らく本人は同情されたくないだろうし、この身体で2場所連続全勝優勝を果たしたという自信を、今一度甦らせてほしいですね。


地味な性格を象徴するような、大人しい白色の着物で登場したのは、当場所横綱2場所目の鶴竜です。控え目な表情、やや自信無さげにも見えなくはないですが、実際、相撲でも前に出て強さを見せ付けるよりは、交わして透かして勝っているという印象です。生真面目なだけに、重責と余りにも真正面から向き合っているのか?綱盗りと騒がれる間もなく昇進を果たし、その後、ジワジワとプレッシャーを実感してきたのでしょう。横綱初優勝を果たし、さらに風格を漂わせるようになるのは、いつの事なのでしょうか?拡大版はこちら 最後は王者白鵬の場所入りです。名古屋場所では終盤、攻め急ぎで墓穴を掘った2番はありましたが、特に前半の安定感は他の追随を完璧に許していません。着物も色も何とも鮮やかです・・・・・・が、ここで「おや?」と思った方は相当観察力が鋭い。実はこの1枚に限って、千秋楽である7月27日に撮影したのです。理由は22日の撮影の際、カメラの不具合で、何と白鵬の場所入りだけ撮り損じてしまったからです。さすがに一番肝心な1枚だけを撮り損ねたというのは自分でも納得出来ないものがあり、千秋楽に『撮り直し』に訪れたのでありました。拡大版はこちら


涼しい館内に入って、取組観戦開始です。この時は、前の画像の解説で述べたように、白鵬の場所入り姿を撮り損ねたために、心中穏やかならざる状況でした。そんな中、カメラに収めた最初の取組は、隠岐の富士(左)と大雷童(右)です。 十両経験者である大雷童が勝ちました。その、十両にいる時の取組も、かつてカメラに収めた事がありましたね。もう一度関取復帰を果たす日は来るのでしょうか?



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