大相撲 平成24年名古屋場所千秋楽 その1


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東 方

西 方

2012年名古屋場所、やや空模様が怪しい中行われた千秋楽です。大関・魁皇が記録達成→引退した昨年の名古屋は、既に他ページでもお伝えしている様に、足の怪我(アキレス腱断裂)のため、観戦中止を余儀なくされました。それから1年、まともにテレビ中継や天皇賜杯授与が行われる形としては、3年ぶりの名古屋場所観戦となり、存分に楽しんできました。先ずはのぼりの様子から。左から4枚目、左右逆向きに写っていますが、昨場所優勝した旭天鵬の名前があります。旭天鵬はこの前日、14日目にして漸く初日を出していました。 今年の名古屋場所の目玉は、何と言っても正面玄関からの力士の場所入りです。春場所では正面玄関からの入場が以前から行われていますが、名古屋では初。春場所に比べて暑い分外も明るく、またスペースもはるかに広いので、格段と快適な環境で場所入り迎えを体験出来ます。さて、一人タクシーから力士が降りてきましたよ。


従来、正面玄関手前の広場(一つ前の画像の付近)に置かれていた『大相撲名古屋場所』の入口看板は、建物の壁際に移設していました。 ズラリと並ぶ、場所入り力士待ちの人・人・人・・・・。春場所の大阪府立体育会館前ではスペース上、この様な行列が出来るのは先ず有り得ません。名古屋場所ならではと言えるでしょうね。私も建物入口手前の、比較的良い位置を陣取れましたが(笑)、願わくばこれが、来年以降も毎年続いてくれる事ですね。


では、ここから場所入り力士特集です!先ず撮影出来たのは、人気力士魁聖。ブラジル出身。彫の深い顔をしています。兄弟子魁皇引退から1年、なかなか本調子で相撲を取れませんでしたが、この場所は敢闘賞を受賞、久しぶりに浮上しました。拡大版はこちら ベテラン、空色の着物もよく似合い、風格が漂う時天空。タイ国の三輪タクシーであるトゥクトゥクに乗って場所入りしてきた事で話題を独占していた時天空。相撲ファンであると同時に乗り物好きでもある私は、ぜひトゥクトゥクの姿も見てみたかったですが、上手くタイミングを合わせられず、残念。また来年も実行≠オてくれるのなら、その時こそ撮影を(誓)。拡大版はこちら


夏場所、旭天鵬と優勝決定戦を演じ、最後まで大活躍した栃煌山。関脇に復帰し、いよいよ実力満開かと思われたのですが、大負けに終わってしまいました。拡大版はこちら 「よ!粋だね〜」と、思わず声を掛けたくなる様な入り姿のこの力士は、三役未経験ながら実力者の隠岐の海です。このアングル、なかなか画になっているかも(笑)?


さあ、204cmの長身力士を、なんとか全身フレームに収める事が出来ました。大関琴欧洲です。こうして見るとまさに『欧州のサムライ』といった雰囲気ですが、相撲の方は相変わらずピリッとした手応えを感じない成績・・・・・。最古参大関、長寿大関の部類になりつつありますが、優勝1回だけではやはり物足りない!拡大版はこちら ひょうひょうと場所入り、ベテラン実力者の安美錦です。夏場所は殊勲賞が懸かった千秋楽で惜しくも負け越し。悔しい思いをしました。そしてこの名古屋も、1大関を破りながら11日目で2勝9敗と散々でしたが、そこから終盤4連勝して大負けを逃れるあたり、まだまだ地力は健在な証拠。拡大版はこちら


さあ、いよいよこの日の主役、大関日馬富士がやって来ました。周囲は俄かに沸き返りましたね。しかし日馬富士が気にしていたのはご覧のとおり、空模様です。ひたすら心配そうに空を眺め、やや渋そうな顔をして館内へ入っていきました。この時、大関が何を心配していたのか、ご説明しましょう。それは、優勝パレードが中止になってしまわないかどうか、です。折角晴れの全勝優勝を決めたのに、パレードが中止とあらば喜びが減少してしまいます。実際、この時の空模様は、一枚目の画像の下にも書きましたが、どんより曇っていて怪しく、大雨が降っても不思議ではない状態だったのです。それだけに大関としても気が気ではなかったわけですね。「あ〜晴れてくんねぇかな〜」と願い続けていました。・・・・・という訳で日馬富士は飽くまでも、この日の全勝対決に勝って優勝する事を前提に、場所入りしていたのでありました。拡大版はこちら
※万が一上記の解説の内容が見当違いであったとしても、管理人は一切責任を取りません(笑&爆)。
さて、主役が入ったのちは、今度は臥牙丸の登場です。春場所でも場所入り姿をすぐ横で見ましたが、やっぱり大きかったですね〜。誰か一人、間違えて「碧山!」と叫んでいた様な・・・・(笑)。

黒の着物に真っ赤な文字。いかにも『燃える闘魂』をイメージさせる姿での場所入りは若荒雄です。この場所は不振でした。 こちら九重部屋期待の千代大龍。この場所から髷姿で登場しました。前半は「すわ!優勝争いか?」という様な勢いでしたが、怪我もあって終盤失速、7勝7敗で千秋楽を迎えていました。それにしても、着物の色が同じ黒というのもあって、隣の画像の若荒雄と、何か似て見えますね。


涼しげな表情で登場してきたのは、阿覧です。時折KY変化が見られ、その分印象がよろしくないのですが、この場所は変化が無く、カッチリした阿覧らしい取り口や、うっちゃりも見られて9勝。千秋楽は大関戦が組まれていました。 気風のいい相撲で館内を魅せる、嘉風の登場です。この日全勝優勝が懸かっていた日馬富士が新大関の場所、初日に倒した一番は今でも記憶に残るところ。拡大版はこちら


実に爽やかなアイボリー色の着物で登場したのは、大関2場所目の鶴竜。日本語の発音の良さと性格の真面目さは折り紙つきだと思いますが、成績は大関を意識し過ぎるせいか、2場所とも不本意。 いよいよ登場です。本日のもう一方の主役、横綱白鵬。第一人者として君臨する事2年半、この日、史上1位となる9度目の全勝優勝が懸かっていました。果たしてその歴史的瞬間を目の当たりに出来るか、お楽しみ・・・・・でしたね。横綱もアイボリーの着物で、空は一切見ずに館内に入っていきました。拡大版はこちら


本場所の土俵へと参りましょう。観戦した最初の一番は、新十両貴ノ岩(左)と、十両優勝の可能性も残っていた常幸龍(右)との対戦です。左側の貴ノ岩は貴乃花部屋の関取第一号。かねてより注目されていた力士ですが、いよいよ十両デビューを果たしました。貴乃花親方にとっては、部屋を継承して以来、苦節8年余りで漸く誕生させた関取です。現役時代の史上最速クラスのスピード出世とはおよそ対照的な、『石の上にも3年、5年、8年』のスロー到達≠ナした。 新十両の貴ノ岩は、十両最下位の14枚目で7勝7敗。非常に厳しい、プレッシャーのかかる状況でした。しかし最後は見事に勝って8勝7敗勝ち越し。自らも勢い余って土俵下に落ちんとしています。貴ノ岩と貴乃花親方には、改めておめでとうですね。拡大版はこちら


代わる土俵は政風(左)と、某マイミクさんご贔屓の琴勇輝(右)です。政風は十両13枚目で6勝8敗で、この一番に負ければ来場所幕下落ちが濃厚となる状況でした。一方の琴勇輝も勝ち越しが懸かっており、両者にとって負けられない一番でした。 相撲は政風が攻勢でしたが、土俵際、最後まで勝負を諦めなかったのが琴勇輝。見事な逆転で勝ち越しを手にしました(決まり手は掬い投げ)。琴勇輝の体(たい)も倒れ掛かっており、まさに紙一重の勝利。ここからまた入幕に向けて星を積み上げて欲しい琴勇輝です。拡大版はこちら


左が黒海、右が大岩戸です。黒海はかつては幕内上位常連の実力者で、金星2個(朝青龍)、三賞2回(敢闘賞)、小結2場所(連続)という実績があります。しかしこの場所は十両7枚目でここまで4勝10敗。両足がほとんど隠れるぐらい巻かれているサポーターが痛々しく、厳しい土俵が続いていました。 この日も黒海は自分の相撲が取れません。押し出されて敗れ、これで4勝11敗。かつて十両が13枚目までだった時代なら。ほぼ間違いなく来場所は幕下落ちとなっていたでしょうが、14枚目まである現在の番付、さあ果たしてどうなるのか?というところでした。
※結果は東12枚目に留まり、残留。


左(東方)の力士は、この一番に十両優勝が懸かっていた千代の国です。元横綱千代の富士の九重部屋は、この名古屋場所千秋楽、幕内では千代大龍の勝ち越しが懸かり、十両では千代の国の優勝が懸かっていました。果たしてこの状況を、師匠はどう見ていたのか・・・・・?対戦相手は富士東、両者幕内経験があります。 おおっと!引き落としで千代の国が敗れました。富士東も好調でこれで二桁。千代の国はこの後、4敗同士となった徳勝龍の結果待ちとなりましたが、敗れて5敗となったため、千代の国の優勝が決まりました。拡大版はこちら


非常に身長差の目立つ両力士。背中だけでも、右(西方)の背の低い力士は、見たら判りますよね?そう、豊ノ島です・・・・じゃなくって!!磋牙司です。動きで勝負する技巧派力士の磋牙司、対戦相手(左)は鬼嵐でしたが、勝負が付いた瞬間をしっかりデジカメに収めようと思いました。ところが、撮り逃したのです。理由は、最後、磋牙司が一瞬、それこそ立ち合い成立するか否かギリギリの『ちょん立ち』の様な感じで、片手を土俵に付いてしまい、次の瞬間、手を土俵から離して二字口に戻ったからです。あれだけ手を付いた時間が短いと、さすがにカメラも追い付きません。実際、後で家に帰ってから、その時の磋牙司の動きを自分の身体で再現してみましたが、『ここで手を付く』と予め分かってでもいない限り、シャッタータイミングは間に合い様がない事が、改めて確認出来ました。 千秋楽恒例、協会ご挨拶です。この春場所から理事長に復帰した北の湖理事長が、挨拶文を読み上げます。正直、この人が理事長に復帰するとは、予想していませんでした。過去、色々問題があってその結果退いて、たった3年半でまた復帰という事は、それだけ他に人材がいなかったという事でしょうか?前任者が退いた理由が定年という事を見ても、人選に苦慮したと推測するしかないでしょう。しかしとにもかくにも、力士の皆さんは真剣勝負あるのみ。役力士が勢揃いしています。最後列東方には、新小結妙義龍の姿も見えます。拡大版はこちら


幕内土俵入り前(協会ご挨拶参加力士が、化粧まわしへ付け替え中)の、十両の土俵です。この一番、勝った力士は木村山で、両手バッタリは徳勝龍です。徳勝龍は、先ほど千代の国が敗れた事で十両優勝の可能性が復活し、もし勝てば、11勝4敗同士で決定戦となっていました。しかし敗れたため、この瞬間千代の国の優勝が決まりました。一方、勝った木村山は東3枚目で9勝6敗。一時期負け越し続きでしたが、夏場所10勝に続いて連続で勝ち越し、再入幕を決めました。 こちら手前側、寄り切られたのが高見盛。そして足しか写っていませんが、勝ったのは朝赤龍です。お互い手の内を知り尽くしているベテラン同士。それにしても、私が観戦すると負ける確率が高い高見盛、この日もその例に倣ってしまいました(悲)。


東方幕の内土俵入りです。しんがりが登場する一歩手前。右の方にいる臥牙丸のデカさが、やはり目立ちます。いっぺん土俵入りで、臥牙丸の隣に隆の山が立って欲しいですね。 その隆の山、実は同じ東方力士の中にいます。向き直って両手を上げるところ。顔がまともに見える一番右が隆の山です。それにしても、かつてはこの所作、肘を曲げたまま軽く両手を上げるというものだったと思うのですが、最近はバンザイよろしく、両手を高らかと上げる力士が増えてきましたね。拡大版はこちら


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