平成24年大相撲春場所十日目(前編)


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東 方

西 方

2年ぶりに開催された大相撲春場所には、私も喜んで2回観戦に行きました。あの春場所中止が決まる前、八百長報道を最初に聞いた時点では、さすがにもう観に行くのを止めようかなと思いましたが、真面目に(ガチンコで)頑張っている力士もいる、真剣にクリーンにやっている力士だっている、そういうプロ達の存在までも否定したくはないなという気持ちになり、やはり観戦には行こうと思った矢先に中止が決まりました。再会された今(こん)春場所では、館内でもご覧のとおり、大勢のファンが列を成して、場所入りする力士を出迎えていました。 こちらは左画像の位置から若干右側(東側)に進んだ地点です。人の列の前側(向こう側)を、場所入りした力士が通ります。この臨場感が、ファンにはたまらない・・・・・!


3日目に続いてこの日も、会場入りして最初に取り組んだ力士は高見盛でした。前回は新しいカメラで初めて土俵上を撮影し、上手く撮れなかった高見盛の気合い入れ。今回はまあ、ボヤけながらも何とか撮りました。 塩を取り、向き直る高見盛。相変わらずのMAXテンションフェイスです。それにしても、思えばこの光景も、生で随分見てきましたよね。お互い長くなってきたな〜と感じた時・・・・・。


前回は完勝でしたが、今回はあっさり完敗した高見盛。すぐ後ろに座る勝負審判は、かつて私がひいきにしていた安芸乃島の高田川親方です。その隣、物言いを付けんと右手を上げかけているのは琴勇輝・・・・・ってウソです。高見盛が落ちてこない様に、手で制しているだけです。 その琴勇輝が次の土俵で取り組みます。相手は玉飛鳥。平成の名寄岩、琴勇輝は、末は土俵の鉄人になっていきそうな風格が漂っているように感じます。


この日は完勝。玉飛鳥を突き出しました。勝った瞬間の画像です。この場所は6勝9敗と負け越した琴勇輝ですが、年内には入幕してくることでしょう。乞うご期待。拡大版はこちら 幕内土俵入りです。偶数日なので西からの土俵入りで、先ずは人気の隆の山が登場、館内沸いております。


西方幕内勢です。後はしんがりの大関・日馬富士を待つばかりというところ。中央の青い化粧回しがベテランの時天空、その隣の白い化粧回しが小兵の嘉風です。反対側の隣には、栃乃若・妙義龍と新鋭陣が並びます。 向き直り、両手を上げる全西方力士です。この手の位置がきれいに揃うことは、なかなかないですね。さすがにシンクロナイズドスイミングの様にはいかんか(笑)。


土俵入りの画像の中で、一番ピント好く撮れた、東方力士の土俵入りです。こちらも中央に位置するのはベテラン若の里(黒の化粧回し)で、その隣の白基調の化粧回しは、顔で話題の宝富士です。そして向こう側、ひときわ広い背中は・・・・そう、臥牙丸ですね。そしてその右隣が翌場所新大関の鶴竜です。拡大版はこちら 向き直って両手を上げる全東方力士。こちらを向いている中央のベテラン旭天鵬は、相変わらず手を高く上げますね。ややタイミングが遅れているのか、まだ手が水平の力士もいます。


この日は、5大関中3大関が東方でした。しんがりから順に、把瑠都・稀勢の里・琴奨菊です。 横綱・白鵬土俵入りです。私は元々どちらかというと、雲竜型の方が見ていて好きだったのですが、もう2年以上、不知火型しか見ていません。次に雲竜型の土俵入りをする横綱は誰なのでしょうか?さて白鵬、この日の私の席からは、ご覧のようなアングルとなります。友人2人と観戦しておりました。


真後ろから見る白鵬土俵入り。ピンと伸びた背中、右手、盛り上がる筋肉。土俵入りでも相当筋肉に力を入れているのが、よく伝わってきます。 不知火型のせり上がり。太刀持ちは旭天鵬ですが、いつも露払いを務めている安美錦がこの日の対戦相手だったため、露払いは宝富士が務めています。新鋭の宝富士にとっては、思い出に残る務めとなったことでしょう。因みに宝富士は、白鵬が新横綱の時に土俵入りを指導した、元旭富士の伊勢ヶ浜部屋所属です。


3日目には見られませんでしたが、この日は進行に余裕があったようで、翌日の割りが、土俵上より紹介されました。テレビでは何度か翌日の取組が紹介されますが、生で見ている観客にとっては、本割進行中はこれが唯一の、翌日の取組を知る機会となります。最も、今ではみんな、携帯やスマートフォンで自在にチェックするでしょうが・・・・・。 中入り後最初の撮影はこちら、勝負の後、花道を引き上げていく翔天狼です。翔天狼はこの日も勝って、9勝1敗と優勝争いの先頭に残り、絶好調でした。前日に横綱も敗れて1敗を喫しているだけに、終盤、割り崩しで横綱との久々の対戦が組まれる事も期待されましたが、この後何と5連敗。優勝どころか一桁の勝ち星に終わり、2年半ぶりの横綱戦も、そして2年8ヶ月ぶりとなる三賞も、夢に終わりました。年齢も30歳になり、今一度上位に復帰してもらいたいところなのですが・・・・・。ところで翔天狼の下の名前は大士で、54代横綱・輪島と同じなのですが、読み方は輪島が『ひろし』なのに対して、翔天狼は『たいし』です。


土俵上、塩を取りに行くのはイケメン力士、勢です。四股名通りの勢いを付けて上位に上がれば、ファンも増えそうな予感。拡大版はこちら しかしこの日の取組では、天鎧鵬の上手出し投げに、土俵に沈んでしまいました。成績も5勝10敗と大負けで翌場所は十両に落ちてしまいましたが、また幕に復帰してもらいたいところです。


さて、人気の隆の山が西から登場です。この日の相手は巨漢175kgの佐田の富士で、両者77kgの体重差があります。それにしても、隆の山、気合いを入れて四股を踏んでいますが、ほとんど普通の人と変わらない体型で、細さが際立ちますね。細い分、足がより高く上がっている様に思えます。 仕切る隆の山と佐田の富士。両者のお腹と土俵との距離の違いにご注目。足の太さの違いも歴然で、いかに相撲が体重無差別の競技であるかが解る場面です。


キッと前を睨んで、最後の気合いを入れる隆の山。軽量はハンディとはしない!という決意の表情に見えます。この場所、5日目には河津掛けの珍手で勝ちました。また、7日目にも同じく珍手の引っ掛けで巨漢宝富士に勝ち、動きと技を身上とするという、隆の山の相撲道の本領を発揮しましたが、成績は3勝6敗と苦しくなっていました。 この日は一方的に突き出されて負け。相手に付け入る隙がありませんでした。佐田の富士は電車道で完勝。しかし隆の山の気持ちは凹みません。飽くまでも自分の相撲で仕事をする事に徹して4勝11敗。成績以上に本人が得たものは多く、また本人が得た以上にファンに与えたものも多いはずです。29歳ですが、ぜひ幕内定着を果たしてほしいですね。


今まさに立たんとしているこの両者は、大道(左)と千代の国(右)です。大道は3日目、長い相撲の末、ベテラン朝赤龍を下しました。その大道も、実は年齢としては今年30歳になります。大学卒業後に初土俵を踏んだので土俵歴は8年目ですけどね。一方の千代の国は、平成生まれの21歳の若手で、中学卒業後に初土俵を踏んだ、いわゆる『たたき上げ』の力士です。今では『たたき上げ』と聞くと、すごく貴重なものだという響きがしますね。 年齢は離れていても新鋭幕内同士というこの対戦は、大道が制しました。決まり手は上手投げ、勢い余って大道も土俵に倒れこみ、この画像では両手が付く一瞬前です。年長の方が気合いで勝りましたかね?拡大版はこちら


塩を取る豊響です。白金の締め込みをしていた事もありますが、私はこのエンジ色がよく似合っていると思います。上位〜三役に定着してほしいと思っている力士です。 この日はベテランの元大関候補筆頭若の里を、自分の相撲で押し出して完勝しました。このまま『平成の猛牛』を目指して下さい。


塩に分かれる両者は、碧山(左)と松鳳山(右)です。松鳳山は、昨年秋場所までは本名の松谷で取っていました。それにしてもこの松鳳山、浅黒の肌に気合い充分の顔付き。豊響が平成の猛牛なら、こちらは『平成の褐色の弾丸』ですね。因みに褐色の弾丸とは、昭和30年代に活躍した、関脇・房錦です。拡大版はこちら 土俵際、もつれる感じでしたが、勝ったのは松鳳山で押し出しの勝ちです。気合い充分だった小兵が、持ち味を発揮しました。それにしても髷の乱れといい、当たり・動きとも激しかった事が窺えます。


向正面の放送席を、最大ズームで撮影しました。モニターの前、背中にマイクコードが延びているのが解説の親方です。この日は元関脇・土佐ノ海の立川親方でした。現役時代は4場所連続6金星という驚異的な記録を作る一方、三役にも定着し、大関候補として名を馳せた力士です。 大入りの館内の様子です。この画像では写っていませんが、満員御礼の垂れ幕も下がっていました。この日10日目は、火曜日ですが祝日でした。


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