平成二十年大相撲名古屋場所十日目(前編)


※右側(西方)の画像をクリックすると、一つ下(次の段)の画像にジャンプします。


東 方

西 方


今年で名古屋場所観戦も連続5年となりました。猛暑の中、
会場前に到着すると、ファンが力士と笑顔で記念撮影をしている
場面と出会いました。現在の相撲界はまさに激震。暗いニュース
ばっかりが世を賑わせていますが、早くこういう雰囲気がリード
する日が戻ることを、祈りたいと思います。

晴天のもと、立っていたのぼり。やはりのぼりには、快晴の空が
一番よく似合います。私は特に、御当所の大関・琴光喜ののぼりを
意識して撮影しましたね。もう少し、広がって欲しかったですが。



さて、木戸での切符もぎりを担当していた人は、かつての
贔屓力士ナンバー・ワン。元関脇・琴錦の浅香山親方でした。
現役時代同様の爽やかで、一滴の清涼剤のような印象。
笑顔で愛想よく仕事をこなしていました。なかなか本人に、
「元琴錦関ですよね?」とか、「ひいきにしていました。」と
話しかけることは出来ない私ですが、うまい具合にこのショット
を撮ることが出来ましたので、掲載してみます。

こちらも同じく、木戸で切符もぎりを担当していた、東関親方
(元関脇・高見山)です。ファンと記念写真に応じており、この後も
何人かのファンが撮影を申し込んでいたのですが、どうした事か
親方は終始無表情で無言。この写真でも険しい表情を見せて
います。お疲れだったのでしょうか?かつて、私の母がよく贔屓
にしていた高見山。その元高見山の東関親方も、来年には定年を
迎える事となりました。外国人力士のパイオニアとして日本に
来てから、早44年。ここまで相撲界でやって来れたことに、本人も
感無量でいる事でしょう。名古屋これより36年前、当時のニクソン
米大統領からも祝福のメッセージが届く優勝を、果たしました。



こちらはこの場所、充実の全勝優勝を果たした横綱・白鵬の
実質師匠、熊ヶ谷親方です。切符もぎりをする事でファンの目に
止まる機会も増え、また向正面の解説にも登場してテレビ観戦の
ファンにもその声が知られます。かつては地味な親方でしたが、
現在はこうして表舞台に多く登場する親方となりました。これも
ひとえに、白鵬効果の成せる業。なお、親方の周囲にいる、
赤いはっぴを着た人たちは、観客席までの案内人です。

さて、この日最初に観た一番は、幕下の荒鷲(右)と唐津海(左)
の対戦です。この取り組み、特に注目していたという分けではない
のですが、右の荒鷲をご覧下さい。何とも痛々しいほどの包帯が、
左の肩周り全体を覆っています。これは恐らく脱臼なのではない
でしょうか?そして、左肩が脱臼して、包帯でグルグル巻きで土俵
に上がった幕下力士と言えば・・・・・、そう、かつての、まだ若い衆
だった当時の千代の富士を、想起させるのであります。



幕下最後の一番で山崎に敗れ、2勝3敗と後が無くなった
寶智山です。この後2連勝して踏ん張り、勝ち越し。幕内経験も
ある寶智山。再入幕の実現が待たれますね。

十両土俵入りです。画面上、前から二人目、『清』という字が
書かれた化粧まわしをしているのは、地元名古屋市出身の市原
です。琴光喜以上に、名古屋市民にとっては御当所の市原。
それだけに、飛びきりの大声援が送られていました。



十両土俵入りですが、画面ほぼ正面、顔がこちらを向いている
力士は、白露山です。よもや翌場所前になって、この様な事件が
起こるとは。化粧まわしには『夢』と書かれていますね。今となって
は、その文字が悲しく見えてきます。何が起こったのかは、今更
説明するまでもないと思うので割愛しますが、本当に、誰が今回
のような結末を予想した事でしょうか?大変悔やまれます。

さて、こちらは先ほど登場した御当所、市原の取り組みです。
館内からの大声援をバックに、玉飛鳥を叩き落として勝ちました。
まあ、立ち合い、変わり気味の勝ち方で、お世辞にも褒められた
内容ではなかったですが、膝を痛めている中での、負けられない
御当所での懸命の土俵という状況は、確かに理解出来ます。



35歳のベテラン海鵬です。海鵬は私と同い年ですので、そういう
意味でも長年、気にかかる存在ではありました。かつて大物を
次々に仕留めた活躍を求めるのは、もう難しいかも知れませんが、
見た目も若く見えるし、ぜひもう一度、幕内上位に戻って下さい。

私も応援していた海鵬ですが、新十両土佐豊に、土俵外へ運ばれ
てしまいました。海鵬は、誕生日の日付も私と同じで、17日です。
月は4月で、私は7月なので3ヶ月違いですね。拡大版はこちら



まさに怒涛の押しで圧勝したのは、新十両、ロシア出身の阿覧
です。堂々たる体格。かつての横綱・武蔵丸を思わせるような
太い眉の若手新鋭です。平成19年春場所、序の口優勝を果た
時の表彰の場面を画像に収めておりますが、あれから1年余りで
早くも関取に昇進。出世からして怒涛の勢いです。新十両で
二桁10勝。入幕の日近いのではないでしょうか?

こちらは、私の大相撲レポ定番の、片山の見事な四股。
今まで何枚となく収めてきたこのショットですが、残念ながら、
片山は東十両9枚目で2勝13敗と大敗を喫し、秋場所は、関取
としての姿は見られない結果になりました。拡大版はこちら



こちらは土俵中央での四股の場面。ピーンと一直線になる
この四股を、下に落ちても見せて欲しいですね。ところで、
この日の対戦相手は、北桜でした。

さあ、北桜が塩を撒く瞬間です。この両者の仕切りは、
最初は片山の四股に沸き、最後は北桜の塩に沸きます。
観る者を楽しませる顔合わせ。さて、相撲の方は・・・・?



まずもって、塩を撒いた後、土俵中央に進む北桜。
気合い充実。キリッとした、いい表情をしています。

相撲は年長の北桜が完勝。若々しい相撲です。
活気のある相撲でした。再入幕も大いに有り得る!



西方、幕の内土俵入りであります。正面を向いているのは、
左から岩木山・玉乃島・玉春日・栃煌山・豊響・土佐ノ海と
いった、新旧の面々です。片男波コンビの『玉ちゃんズ』が
隣同士で並んでいますね。拡大版はこちら

こちらは、しんがりの琴光喜が上がった後、向き直ったところ。
画面中央に、北勝力が写っていますが、その右隣、解雇された
若ノ鵬が写っています。よもやこんな形で、結果的にこの場所が
見納めになろうとは、思ってもいませんでした。



一つ前の画像でも書きましたが、この日はしんがりを務めた
のが御当所の大関・琴光喜とあって、土俵入りの最後になって、
館内声援のボルテージが一番上がりました。

横綱・白鵬土俵入り。平成15年春場所以降、通算14回目の
本場所観戦となったのですが、初めて横綱・朝青龍の姿が
ありませんでした。休場の少ない横綱だっただけに、自分が
観戦に行った日にいないのは、本当に残念でした。そんな中、
一人横綱白鵬の、在位2年目となる土俵入りです。



不知火型の土俵入りは雲竜型に比べると、せり上がりの時、
顔が下を向いている割合が多いと思います。従って、まともに
顔を正面から、それもかなり上の方の客席にいて、正面から
撮ろうとすると、どうしてもせり上がりが終わり、この状態になら
ないと、うまく撮れないという面もあります。拡大版はこちら

中入り後の取り組み、最初の一番は、いつも注目している、
若麒麟です。幕の内の土俵ですが、実は若麒麟のこの場所の
番付は東十両2枚目です。新入幕で二桁勝った実績の
持ち主。ケガで十両に下がったわけですが、また治して、
幕に定着して欲しいです。拡大版はこちら



客席が写っているこの画像ですが、向正面の解説者を写して
います。小さくしか見えませんが、この日は元初代栃東の、玉ノ井
親方です。かつて、大関・栃東が現役の時、当時朝日放送(6ch)
で放送されていた大相撲ダイジェストで解説した玉ノ井親方が、
大関・栃東のことを「大祐は〜」と名前で言ってしまった事が
あったのを思い出します。何か微笑ましかったですね。

新入幕の、木村山です。面差しが、少し玉春日に似ている
と感じるのは、私だけでしょうか?ちょうど塩を撒いたところ
ですね。行司の名前と勘違いしそうな四股名の木村山、
勢いは感じますね。上位に上がって欲しいです。



木村山、有望株ですが、この日は速い相撲の嘉風に、
押し出されて敗れました。

大ベテランの玉春日です。幕内最年長。しぶとい、いい味を
出している力士ですが、この場所はここまで初日が出ず、
9連敗。それだけに、館内からの声援は一層大きいものが
ありました。正直、同情のような感情も混じっていたのかも
知れませんが、いつの時でも、大ベテランが星が上がらない
状態だと、館内からの『励まし』は非常に強くなります。



この日の玉春日は、光龍相手に粘りました。およそ初日から
9連敗しているとは思えない攻防で、館内からの声援や拍手も
一層大きくなりました。新入幕の若手相手に、玉春日の、
「まだまだ!新参者には負けられんワイ」という気迫が、
生で観戦していて伝わってきました。拡大版はこちら

勝ちました!持ち前の渋とさを発揮。土俵際、逆転の突き
落としで初日。正直、取り組み前は「今日も負けるのでは?」
と思っていた私は、大喜びでした。館内からも大拍手です。
こういう、年長力士がようやくの白星をもぎ取った瞬間に
立ち会えるというのは、ファンとしても嬉しいことです。これを
観ただけでも、なんか「儲けものだ」と思いました。
玉春日、気力はいまだ、衰えを知りません。


大相撲研究の部屋へ名古屋場所10日目後編へ