平成十九年大相撲春場所 −十日目−(前編)


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東 方

西 方


今年で、6年連続9回目の観戦となった大相撲春場所。
最近は、まずのぼりの、それも新旧力士の四股名が並んでいる
ショットを撮るのが好きになりました。この画像では、新進気鋭の
次期実力者、稀勢の里と、かつての大関候補で大ベテランの
土佐ノ海、さらに稀勢の里を挟んで反対隣の玉春日の並びが、
一番印象に残ったかな?と思いました。稀勢の里、のぼりでは
両側を大ベテランに囲まれていますね。

のぼりの画像をもう一枚。こちらでは、これまた大ベテラン
の皇司と北桜、そして新鋭で、夏場所の新入幕を決めた里山と、
春場所が再十両だった、白石改め白乃波が並んでいます。



『大相撲三月』という文字とともにのぼりを撮影しましたが、この
のぼりの内容も興味深いものがあります。新関脇の若手、琴奨菊と、
最古参、大関在位史上2位の千代大海、さらに左には、この場所が
最後の場所となった栃東の名前が書かれています。そう、もう栃東の
名前ののぼりを見る事は出来ません。今見れば貴重なショットです。

これは今から体育会館に入ろうとしたその瞬間だったのですが、
ちょうど琴奨菊が車から降りてきたので、思わずシャッターを
切りました。こうしたショットは、初めて撮ったと思います。観客と
力士の入口が全く同じである、大阪ならではのポイントですね。



さて、取り組みへと移ります。この日は十日目。先ず持って
捕えたのは、大雷堂です。昨年の春場所では十両にいたのですが、
今回は幕下に陥落していました。敗れて引き上げるところです。
この日は、これが幕下最後の一番でした。

これより十両の取り組み。最初に土俵に上がったのは、弓取り関取と
して話題になった皇牙(右)と、新十両の高見藤です。画質が悪くて
申し訳ありません。皇牙は、結局この場所が最後となりました。



こちらはこの時点で20歳11ヶ月であった、若手の豪栄道が
右(西)から登場。地元大阪は京阪沿線、寝屋川市の出身。
成績も8勝1敗と好調なだけに、館内は一気に声援で盛り上がって
いました。対戦相手は玉力道です。勝負も豪栄道が勝ち、
館内ヤンヤの喝采でした。終盤、やや負けが込み、十両優勝は
惜しくも成りませんでしたが、早く幕内が期待されます。

さあ、画質が悪いですが、この後姿は誰でしょう?と訊かれれば、
みなさん、もう即答出来ますよね?そう、北桜です。最後の塩を
取りに行く時の、両手を大きく広げるお馴染みのパフォーマンス。
十両に落ちても、依然声援は非常に強いものがありました。



そして塩を撒いた後の、独特の気合い入れ。シャッターチャンスを
ものすごく狙っていたのですが、どうもこの日は全体的に、気持ちが
空回りして雑な写りの画像ばかりになってしまいました。この一枚に
しても、タイミング自体はバッチリだったと思うのですが・・・・・。

その北桜、勝負は終始攻勢で完勝。6勝4敗で白星2つ先行と
しました。この後、「ヨシッ!」という例のガッツポーズも見られました。
この場所は、この後連敗して星が五分になるも、最後は3連勝して
9勝6敗。まだまだ再入幕への夢は捨て切れません。
なお、この日の相手は武州山でした。



これは北勝力(右)と駿傑(左)の対戦。3年前の夏場所を盛り上げた
立役者である北勝力も、この場所は十両に落ちていました。一方駿傑
は、平成17年九州場所13日目、この日限りで土俵を去ることが決定
していた琴ノ若に対して、敢えて変化して勝ち星を取り、そのため私の
中で印象が悪くなった力士です。この時はちょうど、立ち合い北勝力
がつっかけて、待ったがかかった瞬間でした。2度目の立ち合いで
成立して北勝力の完勝。館内からは、「毎日そういう相撲取れ!」
という声が飛んでいました。こちらに拡大版をアップしております。

この両者にも、私は注目していました。右は先場所、先々場所と、
安美錦との兄弟幕内で話題となった、兄弟の仲も良い安壮富士。
そして左は、かつては武蔵川勢の1横綱1大関1関脇を相次いで
撃破した事もある、海鵬です。三役まで上がった実力者海鵬には、
今一度、横綱・大関との対戦実現を期待したいです。



海鵬−安壮富士の対戦は、安壮富士が送り出しで快勝。星を
5勝5敗の五分に戻しました。この翌日も勝って、3連敗スタート
から6勝5敗で白星先行となりましたが、その後、4連敗して
負け越し。「夢よ、もう一度!」です。

こちら、十両〜幕尻における名物の一つとなった、片山の四股。
ピーンと180度にまで足が延びる四股はいつ見ても見事ですが、
画像はピンボケになってしまいました。



う〜ん!呼び出しとカブってしまった。惜しい!土俵中央での
片山の四股を撮るつもりでした。しかし、この画(え)というのも、
ある意味片山の特徴を物語るものかも知れません。何故なら、
ふつうは呼び出しがこのような位置でカブると、その向こうの
力士の四股は、てっぺんまで(つまり上げている方の足の裏まで)
見えないだろうと思うからです。カブっていながらも、ひざから下は
全て呼び出しの頭の上に位置している片山の四股というのは、
やはり一級品だなと思います。こちらに拡大版があります。

十両結び前の一番は、関取最年長、36歳の皇司が土俵に上がり
ました。2場所連続幕内で、千秋楽無念の負け越しを受けての場所。
ある程度高齢になると、十両筆頭に下がった翌場所というのは、
気力が底を尽いて大負けしてしまうものです。かつては玉龍もそうで
した。しかしこの皇司、至って元気です。この日こそ敗れて、5連勝
の後6勝4敗。やや中だるみとなりましたが、終盤も何と5連勝して
11勝。しかも内容も非常に若々しいものでした。まだまだ幕内での
勝ち越し、そして前頭一桁への進出も期待できます。



その、皇司の取り組みです。突き押しの皇司が、この日は立ち合い、
起こされて動きを止められてしまいました。対戦相手は栃栄です。

十両最後の一番を迎えました。呼び出しが檜を鳴らし、行事が一礼。
そして力士(この時は豊桜)が塩を撒かんとする。この、幕内土俵入り
前に見られる所作も、絵になる風物詩だと思います。



東方幕の内土俵入りです。ちょうど「最後は大関・千代大海。大分県
出身、九重部屋」のアナウンスが鳴っているところです。最後の4人は、
安馬、魁皇、琴欧洲、千代大海と新旧が交互に並び、その前も
若手の稀勢の里とベテランの旭天鵬がとなり同士になっています。

一方、こちらは西方幕の内土俵入りですが、注目すべきは、
朝赤龍(左から2番目)、時天空(左から4番目)、そして白鵬(一番右)
です。これらモンゴル勢は、その郷里のスケール表すかのごとく、
他の力士に比べて両手の間隔を広げ、ひじを上に伸ばす感じに
両手を上げます。特に白鵬はその所作が独特だと前から感じていま
したが、時天空も似た格好になっていますね。それにしても白鵬の、
両手を上げた瞬間のショット、昨年名古屋場所の観戦で撮り損ねた
時は、もう二度と撮るチャンスはないと思っていました。何故なら、
次に観戦する翌年春場所(つまりこの場所)は、確実に横綱になって
いると思ったから。まさかあれから4場所巡って、まだ白鵬が大関
でいるとは、思いませんでした。拡大版はこちらから



横綱・朝青龍土俵入りであります。この日は土俵入りを真正面から
観れる席を、あらかじめ取っておいたため、絶好の角度からの撮影が
出来ました。さあ、またいつぞやみたいに、また何かのパンフレットで
使って頂けるような画像を撮るぞ!と意気込んだものですが、果たして
出来栄えやいかに?拡大版はこちらから。

土俵入りのハイライト、せり上がりです。ちょっと横綱の顔が下向き
加減でしょうか?左側の画像のほうが、顔が正面を向いてる点では
良さそう・・・・・?やはりどんどん進行していく中での撮影ですので、
ベストショットを収めるのは難しいです。拡大版はこちらから。



中入り前の休憩時間中に見られる、行司による、翌日取り組みの
発表。『垣添ー鶴竜』というのは、小兵の闘志前面型同士による、
楽しみな割りだと思いましたね。

館内全体のようすです。大分お客の入りは多くなってきていますが、
満員御礼の垂れ幕が下りるまでには、この日は至りませんでした。



中入り後の取り組みです。これは2番目に行なわれた、
十文字ー嘉風の一番。十文字は、ずっと頑張って幕内に定着して
いたのですが、平成18年九州で十両に陥落。優勝して一場所で
再入幕を果たすも、この場所、前場所に続いて4勝しか挙げられ
ずに、またも陥落となってしまいました。

さて、こちらは若の里(左)−鶴竜(右)による、新旧好取組です。
入幕当時の朝青龍の雰囲気とどこか似通って見える鶴竜に対して、
元大関候補最右翼の若の里がどう仕留めるか?見ものでした。



史上1位の、関脇連続在位の記録保持者で、琴錦以降では、
その弟弟子琴光喜とともに、史上最強の関脇に位置付けられる
であろう若の里。しかしもう一度、大関盗りに挑んで欲しいです。
この場所は11勝4敗。関脇でも大勝ちを度々記録している若の里
ですが、意外にも幕内での12勝以上が一度も無いのですね。
下位で復調したこの場所は、そのチャンスだったかも知れません。

若の里ー鶴竜の勝負は、実力者の若の里が、小手投げで貫録勝ち。
格の違いを見せ付けました。拡大版はこちらから。



老練、いぶし銀の味を感じさせるようになった、35歳の土佐ノ海です。
あの、新入幕でいきなり初日から大関・横綱戦が充てられるという
驚きのデビューを飾ったのはまだ記憶に新しいのですが、それから
早12年。一回りが過ぎました。これより2年前の春場所では、まだ
上位で10勝を挙げる活躍をしていたのが、去年のこの場所では十両
に落ち、この場所も幕尻近くで5連敗中、再入幕から5場所で勝ち越し
は2度のみという厳しい状況にありました。もう上位での姿というのは、
完全に過去のものとなってしまったのでしょうか・・・・・?

何とか連敗を止めて欲しいと思って観ていた目の前で、春日錦を
巧いタイミングで引き落として勝ちました。土俵際近くでも、まだ余裕は
残っていましたね。このあたりはベテランの味です。拡大版はこちら



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