平成十七年大相撲名古屋場所七日目(前編)


※右側(西方)の画像をクリックすると、一つ下(次の段)の画像にジャンプします。


東 方

西 方

各画像の下に、解説の文章が書かれています
昨年に続き、今年も絶好の天気に恵まれた大相撲名古屋場所観戦。
まず最初の画像は、愛知県体育館の正面広場のようすです。
向こうの植込みの手前に、のぼりがズラリと並んでいます。
なかなか壮観でしたが、逆行のため、写りが暗いのが残念ですね。
各画像の下に、解説の文章が書かれています
大相撲名古屋場所入場門のようすです。
この時はまだ幕下下位の取組の時間帯だったのですが、
結構入りが進んでいました。春場所の会場と違い、屋外に
特設された入場門とあって、開放的で季節感溢れていますね。
ただ、暑くてたまらないと思いますけど。



さて、平成17年名古屋場所では、場所が始まる約1ヶ月前に逝去した、
元大関・貴ノ花(藤島→二子山親方)の写真展が開催されていました。
これを見た時、改めて、「ああ、本当に亡くなってしまったんだなあ」との
思いを新たにしました。現役時代の貴ノ花の記憶がほとんど無い事が、
今にしてみると非常に惜しまれます。この写真展では、これまでテレビ
では登場した事のない様々な場面、特に新弟子時代の貴重な写真が
展示されていました。もしかすると客入りが時間帯の割りに
多かったのは、この写真展が目的だったからかも知れません。
なお、こちらに拡大版をアップしております。

貴ノ花写真展の、スタート地点のようす。左側に、
二子山親方の年譜が掲示されています。それにしても、
本当に『駆け抜けるような』人生だったのだろうなぁと、
つくづく思います。まさか55歳という若さで亡くなろうとは、
まったく予想だにしていませんでした。



写真展の中からもう一枚。こちらは親方になって以降の軌跡です。
『名選手(力士)必ずしも名監督(親方)に非ず』と言われますが、
名大関・貴ノ花の場合は、名力士にして且つ名親方という、稀有な例
だったのではないかと思います。ここまで数々の名力士を育て上げた
のも、やはり藤島→二子山親方の情熱が人の比にならないくらい
強かったからでしょう。この写真の右下、貴ノ浪の断髪式での1枚は、
私も居合わせていただけに、しんみり来るものがありました。若い頃、
私も多くの肉親を病で失いましたが、気の毒なくらい変容した
二子山親方の顔を見て、病とはかくも人相を変えてしまうものかと、
今更のように思わずにはいられませんでした。

体育館正面駐車場に面した窓に群がるファンたち。名古屋場所では
大阪と違い、力士を乗せた車は地上の駐車場に停まります。
そのため、場所入り、引き上げのようすをじかに見られるのが特徴で、
贔屓力士が場所入りするのを、窓際に立ってじっと待っています。



さあ、ここから取組へ参ります。先ずもって私の前に現れた力士は、
幕下の若麒麟でした。館内から、「東方、若麒麟」というアナウンスが
聞こえ、急いで画像を撮った次第です。少々慌てたため、ブレが目立つ
のが惜しまれるところ。若麒麟は、私の地元からほど近い、兵庫県
川西市出身。川西初の関取として、当地に住むリンクサイトYOSHIさん
のご贔屓です。この場所の若麒麟は、2場所連続全休明けという
復帰場所で、番付も一気に幕下下位にまで後退していましたが、
再十両を目指し、気合いのこもった仕切りをしていました。

勝負が付いた瞬間です。若麒麟、見事に勝ちました。遥々名古屋に
来て、観戦最初の一番でいきなり大麒麟の勝ち相撲に当たれたのは、
本当に良かったと思います。ちなみに対戦相手は栃の山でした。しかし
これも撮った瞬間力み過ぎて、ひどいブレ画像になってしまいました。



勝ち名乗りを受ける若麒麟。両ひざに包帯が見え、まだ蹲踞も
少々しんどそうな様子でした。しかしこの場所は4勝3敗と勝ち越し、
二桁勝った新十両の場所以来、実に5場所ぶりの勝ち越しでした。
関取経験者ながら、この時点でまだ21歳9ヶ月という若さだったの
だから、まだまだ前途は洋々と言えます。

顔がこちらに向いているのは、貴乃花部屋の五剣山です。
遡ること10年前の平成7年3月、五剣山は十両に昇進。この時点で
当時の二子山部屋は、関取が実に11人という大繁盛を極めたの
でした。現在、すっかりベテランとなった五剣山は、故障と闘いながら、
幕下で頑張り続けています。私と同い年(誕生日も5日違い)だけに、
エールを送りたくなりますね。この一番は不動山が対戦相手でしたが
見事勝ち、負ければストレート負け越しという一番で初日を出しました。



十両土俵入りです。画像は東方ですね。しんがりを務め、顔を
ややこちらに向けているのは、私の地元大阪府出身の泉州山ですね。
キッと口を真一文字に結び、凛々しい表情をしていますが、
成績のほうは、なかなか思うようにいかなかったようです。

少々距離的にキツかったですが、正面放送席を撮ってみました。
解説をしているのは、元関脇寺尾の錣山親方です。この時は頭が
丸坊主になっていました。以前、錦戸親方(元関脇水戸泉)も坊主頭に
していた事がありますけど、お二方とも、意外と(?)似合いますね。



さて、幕下上位五番の取組、土俵上は高田川部屋の大雷童です。
大雷童はこの翌秋場所で新十両を果たしました。私のサイトにも
書き込みをして下さる高田川部屋の関係者(?)の方が、
特に熱い期待を寄せています。こちらに拡大版をアップしました。

勝負が付いた直後。相手は巨漢朝陽丸でしたが、大雷童が見事勝ち
ました。この場所は西幕下4枚目で4勝3敗の一点勝ち越し。十両には
ちょっと厳しい番付と星勘定でしたが、翌場所は運も味方したか、
昇進できました。勝って少し笑みを浮かべかけている様にも見えます。



こちらは苦労人、元幕内の五城楼です。前回、春場所観戦の時
には十両におり、更に遡れば、初めて地方巡業を観に行った大相撲
池田場所(平成14年10月)の時点では幕内にいました。しかし怪我が
絶えず、またも幕下に落ちて、顔中から苦悩がにじみ出るような表情で
土俵に上がっています。この日も白石に敗れ、2勝2敗。しかしこの
翌日に3敗目を喫し、途中休場してしまいました。果たして
不死鳥の様に再々入幕成るか?

ここからは十両の土俵。最初の画像は金開山です。
今年春場所の朝青龍を思わせる金色の廻し。おでこが広いあたりが
余計に似ていますが、番付は、一度は幕内で黒海を破って9日目に
勝ち越しを決める快挙を成し遂げるも、この場所はまた十両、しかも
初日勝った後、5連敗中でした。この日も破れ、これで6連敗。結局
5勝10敗で、西十両10枚目だったために翌場所は幕下に落ちて
しまいましたが、一時期幕に定着しかけた頃の事をぜひ思い出して
欲しいです。それにしても金開山のチリの切り方は、柏手を打つ時に
極端に手を顔のすぐ前で合わせるのですね。これだと丸で拝んで
いるように見えます。あるいは、手を合わせて「頂きます」いや、
「ごっつあんです」とか。あんまり言うと怒られるかな(笑)?



変わりまして、こちらは千代天山です。大阪市出身。『くにモン』力士
なので気になってはいるのですが、この場所は十両13枚目という
ほとんど後がない地位で6勝9敗。8敗で迎えた千秋楽、もし7勝目を
挙げていれば、翌場所もギリギリ十両に留まれたかも知れません。
それにしても千代天山の場合は、両手をかなり下の方に大きく延ばし、
ヒザの前あたりで柏手を打ちます。本当に、チリの切り方一つとっても、
それぞれに個性があるので、仕切りというのは見ていて飽きません。

さあ、この勇姿。もう見られません。和歌乃山です。春場所観戦の時も、
きれいに画像に収める事が出来ましたが、名古屋でも収めた一枚は、
本当に現役を記録した最後の一枚となってしまいました。琴ノ若に次ぐ
2番目の古参関取として、渋い味の土俵を務めていましたが、ついに
引退してしまいました。この日もY司にいいところなく押し出され、
初日から7連敗。翌日、同じ入間川部屋の皇司に勝ってようやく初日を
出しましたが、結局3勝12敗という大敗を喫する成績で、最期と
なったのでした。なお、こちらに拡大版をアップしております。



西十両2枚目、栃乃花です。この力士も本当に、新入幕から3場所の
華々しさを思うと、今なんで十両暮らしが主になってしまったのだろうと
いう気持ちです。新入幕で2大関を破って12勝3敗。これだけの記録を
出せる力士は、そう滅多にいません。栃乃花、ぜひあの時の記録が
錆び付いてしまわないように、もう一度幕で二桁勝って欲しいです。
この画像もこちらに拡大版がございます。

ところでこの日の栃乃花の対戦相手は、『気合い塩まき男』北桜
でした。春場所の時以上に、北桜の豪快塩まきの瞬間をきれいに
捕えようと思って、カメラをじっと構えていたのですが、撮った画像は
ご覧のとおり。ちっとも前回から進歩していない出来になって
しまいました。また出直しです。



十両最後の一番、泉州山(左)−若兎馬戦です。
御当所力士、泉州山。この場所は勝ち越せば新入幕待ったなしの
東十両筆頭だったのですが・・・・。惜しくも終盤3連敗で6勝9敗でした。
一方、同じ終盤3連敗でも若兎馬は10勝を挙げ、再入幕を決めました。

東方幕の内土俵入りです。何といっても御当所力士で大関盗りの
場所だった琴光喜への声援はものすごかった!残念ながら成績は
振るいませんでしたが、終始熱い声援に囲まれていたと思います。
その琴光喜の向かって右には、この場所最後まで優勝争いに
加わった琴欧州がいます。彼の名を一躍有名にさせる大一番を
演じたのは、この翌日のこと。更に琴光喜の反対側の隣には白鵬。
期待の役者が揃っています。白鵬も、まさかこの翌日にケガして
途中休場してしまうとは・・・・。惜しまれます。私が贔屓している
垣添の姿も見えますね。なお、こちらに拡大版があります。



過去、本場所観戦では、なかなか正面からのきれいな画像が
撮れなかった、朝青龍の横綱土俵入り。今回ようやく撮れた(かな?)
と思います。露払いには海鵬を起用していますね。春場所の時は
横からしか拝めませんでしたが、1年ぶりに正面からとなりました。
貫禄充分の土俵入りです。拡大版はこちら

中入後の正面解説は、元横綱大乃国の芝田山親方です。
私が観戦に行った時は、ここ2回連続で音羽山親方(元貴ノ浪)
だったので、今回もかな?と思いましたが、14年前のこの
名古屋で引退した、芝田山親方でした。


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