大相撲春場所 三日目


※右側(西方)の画像をクリックすると、一つ下(次の段)の画像にジャンプします。


東 方

西 方

各画像の下に、解説の文章が書かれています
昨年に続き、今年も春場所観戦にやってきました。
写真は春のなにわを彩るのぼりですが、注目すべきは2枚も
収める事が出来た『大嶽部屋』ののぼり。今年元日付けで誕生し、
春場所でこののぼりを見るのは今年が最初となったわけです。
このように、前年までは見られなかった部屋の名前を発見するのも
大相撲の細かい醍醐味だったりします。因みに大嶽部屋の師匠は、
これより4年前の春場所で涙・涙・また涙・さらに涙の
幕尻優勝を成し遂げた、元関脇・貴闘力です。
各画像の下に、解説の文章が書かれています
館内の様子です。序盤3日目とあって、手前の枡席にはまだ
空席が目立ち、満員御礼の垂れ幕も下がっていません。
ところでこの館内、大つり屋根は何時見ても風情がありますが、
その上の屋根を見ますと、飽くまでも体育館で優勝額ももちろん無し。
前の月に初めて行った両国国技館とのギャップを感じた瞬間でした。



さて、この日最初に見た取組。もみ上げでお馴染みの闘牙です。
昨年秋場所では三役も経験、横綱・朝青龍と同部屋になったため、
対横綱戦白星が無いのは仕方が無いとして、大関もしばしば食って
いる割りには三賞がありません。引きが主体の内容が災いして
いるのか?しかし、風貌的にもインパクトの強い力士だけに、
何とか一度は三賞を取って欲しいと願っているのですが。

或いは史上初かも知れないという、『最年長と最年少の三賞受賞』
の記録を作った一方の雄、琴ノ若。この日敗れて1勝2敗。
この時、その後4連勝を2回して11勝を挙げると予想した人は、
誰もいなかったことでしょう。最初から飛ばしていたのならまだしも、
序盤の黒星先行を挽回しての大勝ちだから尚更驚いたものです。
前年の九州場所で見せていた勢いは、決して
『史上最後の公傷休場』によってついえはしませんでした。



黒星を喫し、引き上げていく琴ノ若。「これがこの力士を撮る
最後の1枚になるかも知れない」という思いが杞憂に終わりそうに
感じられないほど、この時の背は寂しげでした。

両ベテランの交錯。力水を受ける貴ノ浪と、付けて控えに戻る朝乃若。
貴ノ浪は、前場所やっとの勝ち越し。そして朝乃若も、34歳にして
初の二桁を成し遂げました。「まだまだ気力は充実」と思わせてくれた
両大ベテランでしたが、この場所は・・・・・。



元長寿大関(在位37場所)にして大ベテランの、その独特の存在感を
示す貴ノ浪。幕内在位75場所目。古参の香り豊かなこの力士も、
この場所は違った意味で新鮮に映りました。それは、『貴乃花部屋』
という所属部屋紹介。実はこれより前の2月1日、貴乃花部屋が誕生
した当日、私は大善引退相撲で、このアナウンスを一度聞いていました。
しかし、本場所としては初。やはり聞いた感触が違うものがありました。

こちら、私の相撲レポにも必ず登場する、
ご存知、高見盛。横顔からの撮影ですが、
それでも気合一杯の表情は十分に見て取れます。



この日は勝った高見盛。引き上げていく時の腕の動きに、
館内大喝采。ピンボケの写真ですが、それでいて
雰囲気は伝わってくるのでは?と・・・・・・。

左千代大海、右旭天鵬。この場所好調だった両者。とりわけ
左の千代大海は、まさか自己新の初日から13連勝するとは・・・・・・。
あの、13日目の朝赤龍戦は、私の中で語り草になる
名勝負となりました。



勝って力水の出番を待つ大関・千代大海。大関在位
31場所目。過去2人(琴桜・武蔵丸)が横綱昇進を決めている、
在位32場所目のH16年夏場所の成績は果たして・・・・・。

左出島、右魁皇。元大関の出島と、大関在位22場所目の魁皇ですが、
この魁皇もこの春場所は13勝2敗。正直まさかと思った好成績でした。
もし今後優勝を果たすことがあれば、5回の優勝で大関在位というのは
更に新記録となるわけですが、その後果たして高齢にして横綱昇進
なるのでしょうか?それとも・・・・・。



力水の出番を待つ雅山。この若竹色の廻しを付けて登場したのが、
丁度2年前のこの春場所。今ではすっかりトレードマークとなっています。
出島ともども、大関に復帰する日は来るのでしょうか?

左霜鳥、右武双山。大関・武双山は、再三廻しを変えてはいますが、
いずれも銀色系。もう完全に体と一体感があるというイメージですね。
余程この系統のカラーが好きなのでしょうが、
私自身にとってもなかなか好みの色であります。



土俵上、蹲踞する、左朝青龍、右旭鷲山。
横綱・朝青龍は、『強過ぎるが故に魅力のある力士』になったと思います。
全体的に相撲が長かったこの場所、この一番が
実は一番速攻だったように思いました。

仕切りを続けるモンゴル両雄。王者朝青龍と、パイオニア旭鷲山。



さあ制限時間一杯。大きく手を挙げ、廻しをたたく独特の動作をする
横綱・朝青龍。ただ、横綱になってからは、最後の塩をつかむ直前、
利き手の左手をくの字に曲げ、握りこぶしを作って顔の横で2度ほど
細かく振る、という、やはり独特だった動作が無くなりました。
あれは「チャレンジャー時代」の動作だったのでしょうか?

電光板。これを生で見るのも、隠し味の一つと思っています。



皇牙(東幕下10枚目)による、弓取り式。
この弓取りも、なかなか華麗であるといつも感じています。
この一つ一つの所作を習得して、人前で間違わずに出来る様に
するのも、なかなかプレッシャーがあるのでは?と思います。


横綱土俵入りを連想させる、せり上がりの動作。
この、一種の『土俵入り』を行ないながら、将来、自分が横綱になった姿を
イメージする力士というのは、果たしているのでしょうか・・・・・?

 以上、平成16(2004)年春場所3日目の様子をご覧いただきました。昨年に続いての御当所場所観戦でしたが、意外にも2年連続で観に行ったのは自己初、また、序盤戦(前半戦)に行ったのも初めての事でした。
やはり本場所ということで、巡業とは全く違う緊張感・迫力・そして重厚感というものがありまして、見る者の気を引き締める土俵上でした。安心と楽しみで観ていられる巡業もいいですが、やはり何と言っても『真剣勝負』の本番舞台が、魅力的だと改めて感じます。
 ところで余談ですが、昨年・今年と、入口のチケット売り場で直接来客の対応をしていた職員は、元関脇・琴錦(竹縄親方)でした。実は、琴錦こそは、私が平成4年ごろからずっと贔屓にしていた力士で、安芸乃島と共にこの力士も応援していたのでした。ですから今、窓口でチケットのやり取りだけとは言え、言葉を交わす事が出来るという事に、密かな喜びをも感じているのです。
 また来年も是非観戦に来たいですし、一度、千秋楽の優勝パレードを見てみたいと、強く思っています。

大相撲研究の部屋へ