ヒメボタル生息地 −豊中市春日町−

豊中市春日町3丁目。私の地元からほど近いこの場所は、知る人ぞ
知る、『ヒメボタル生息地』です。私も初めて来た時は、その事を知り
ませんでした。というよりヒメボタルそのものを知らなかったです(汗)。
2011年秋のある日、私は散歩をしていてたまたまこの場所にやって
きました。すると、周りが全て住宅地になっている中、この画像の前方
は何やら雑然としていて、昔懐かしき竹やぶが広がっていそうな様子
だったのです。こんな場所が忽然と現れるとは思っていなかった私は、
急遽進路を変更し、竹やぶの方へ歩いてみる事にしました。なお、ここ
で公開する画像は全て、2012年4月に撮影のため、再訪した時の
ものです。初めて来た時はカメラを持っていませんでしたので。

左画像の画面奥、ちょうどフェンスが途切れている(実際には左に
折れている)地点まで来ました。ご覧のように、足元も不安定で、見事
なまでに雑然としています。昭和時代はよく見られた光景で、かつて
我が実家近くでも、このような場所に犬を散歩に連れて行った事が
あったものです。今ではその場所はすっかり変貌してマンション群が
建っていますが、この場所は本当に懐かしい!住宅街のド真ん中に、
よくぞこの様な場所が残っていたものだと思いました。

道無き道(?)は、さらに奥へと続きます。最初は少し進めば行き止
まりになるかもと思っていたのですが、どんどん先へ進めそうです。
入口(?)から見た印象よりも、よほど中は広いですね。このショット、
一見左右に道が枝分かれしている様にも見えますが、まともに
進めるのは、やはり左側です。坂道を下りていきました。

坂道を進んだ地点です。それにしても普段人は通るのかな?と思い
ましたね。道の真ん中にも竹や横たわっていたり、竹の根元があった
りして、歩けるのは端っこのスペースだけです。本当につくづくタイム
スリップした様な気分になりました。雨天や夜はとても歩けないでしょ
うね。直ぐ前には倒れ掛かった竹が延びておりますが、多分リンボー
ダンスをしなくても通過出来たと思います。

道の側面の様子です。斜面上に、まとまった数の竹が積まれていま
す。これらの竹は、何に活用するのでしょう?それにしても本当に竹の
宝庫です。何度も書きますが、よくこういう場所が残っていたものです。

ここで後ろを振り返って、元来た方向を撮影しました。こちらが西側に
なります。道に並行して竹がびっしりと並んで、さながら採取場の様な
光景です。かつてはこの様な場所でよく遊びました。当に原風景です。

竹やぶトンネルから視界が開けたところで、周辺の住宅地方向に
カメラを向けました。比較的新しい家も建っていますが、本当にこの
区域は取り残されたように自然のままですね。なお、方角的には、
右上の写真から約90度右を向いた方向となります。

さて、竹やぶの中の斜面を下ってきたあとは、ご覧の様な景色が
広がっていました。道も平らになり、歩きやすくなっています。右側に
広がるのは、最初は田んぼかと思いましたが、どうやらその様子は
なく、草むらが広がっているという状態です。でも、こういうショットも、
もう豊中では撮れないと思っていました。やっぱりタイムスリップ、
本当に懐かしい!!見ていて感激しました。

一つ前の画像とほとんど変わらないショットですが、もう少し前方から
撮影しました。草むらがあってその向こうにも木々がある。こんな風景
の生き残りに思わず夢中になってしまい、深く印象に残った次第です。
改めて、今では見られない我が家の近くの原風景を、写真に収めて
おけばよかったなと思いましたが、それにしても画面やや左下をご覧
下さい。何やら立て看板みたいな物が見えますよね。一体何なので
しょう?まさか『マンション建設のお知らせ』とか?!

恐る恐る看板を見てみると「・・・・・ん!」何と、書かれてあったのは
『ここはヒメボタルの生息地です』という案内。予想もつかない内容に
暫し見入ってしまいましたが、これで、この地区が何故原風景のまま
残されていたのか、その謎が解けました。なるほど、ここはヒメボタル
保護区だった訳ですね。私はヒメボタルを知りませんでしたが、子ども
の頃はよく見た事もあるホタルも、今では恐らく希少価値。それをみん
なで守ろうというのが、この場所なのです。それにしても、地元圏内に
こういう場所があったとは!なお、この看板の拡大画像はこちら

ヒメボタルの看板を中心に、草むら全景を撮影しました。バックには
竹やぶの木々。これで溜め池があったら完璧です(笑)。私の少年
時代の再現VTRを作るのなら、ロケ地はここに決定(笑)!勿論、
ごく限られた一面の再現ですが。しかしいい風景ですね。

左写真の右方向です。本当に雑然としています。恐らく本当に
昭和時代から最小限しか手が加えられていないのではないで
しょうか?これだけの草むら、他では見られないと思います。

さて、ヒメボタルの看板のある草むらを過ぎた後は、さらに道が続き
ます。右の物置みたいな小屋も、今となっては何だか味があります。
こういう道も、子どもの頃はよく散歩しましたね。繰り返し書きますが、
懐かしいです。左はひたすら竹やぶですね。

どんどん歩き進んでいくと、やがて道は上り坂になります。左右とも
竹やぶに覆われ、特に右手は木の柵。竹は無造作に倒れ掛かって
おり、ここまで来ると、なにか『荒れ地』の様にも感じられます。しかし
こういう景観が、ヒメボタルのためには良いという事なのでしょう。夏
にはマムシが出そうな雰囲気ですね。そんな藪道も、今では少なく
なりましたが、ここはまさにそういう道です(故に夏季を避けて来た)。

さあ、いよいよ『豊中に残る自然地帯、ヒメボタルの里』の旅路も、
終わりに近付いてきました。最初の画像のスタート地点から、普通に
歩き続けて約15分といったところでしょうか?ひたすらを藪道歩き
続け、タイムトンネルを抜けたら再び現代です。本当に面白い発見
をしたものです。画面奥、前方には民家が見えますが、ハテ、どの
地点に出てくるのでしょうか・・・・・?

春日町の住宅街に出てきた地点ですが、地面を見て思わず「お!」、
シャッターを押しました。この地面、ボコボコに盛り上がって、そのてっ
ぺんがヒビ割れていますよね。これは地面の下に冬眠中のマムシが
いて動き回っているからだと、昔聞いたことがあります。かつては我が
家の近くにもこの様な地面が暫く続く細道があり、真夏にはマムシが
出るからあまり近付かない様にしていたものでした。自転車で走ると
タイヤがバランスを取られそうになったものです。その細道も今では再
開発されて車の往来が多い道となり、丘を切り開いて全く面影が無く
なってしまいましたが、往時の歩道の一部がそのまま保存されている
様なこの地点を、思わず撮影したものです。今でもこの様な路面が
見られるのですね。また一つ、懐かしい気分を味わいました。

右上の画像の位置から、つい今しがた歩いてきた道を撮影しました。
ここから出発して坂道を下りて行く方が、足元としては歩きやすいル
ートでヒメボタルの生息地に行けますね。

さて、この画像は、先ほどのヒメボタルの看板の前の角を右折して
歩いてきたところです。左の画像の道は、右折せずに直進した場合
の道となります。この画像の右半分に写る草むらが、看板が立って
いた所です。ここまで来ると、道は広くなっていました。

右上の画像と同位置で、90度右を向いたショットです。道幅は
ご覧の様に広いもので、右方向には住宅が見えます。

左の画像からさらに90度右方向を向き、『自然保存地帯』の出口を
向いたところです。右側には藪が広がるのに対し、左側には新しい
フェンスがあって、時代のコラボを感じます。これより少し歩くと普通
の住宅地となり、道も舗装されたものになります。こちらから来るの
が、一番楽で歩きやすいですね。私は一番ややこしいルートからや
ってきた事になります。この辺りに住む人は、ヒメボタルを見た事が
きっとあるのでしょう。私もいつか見に来てみるかも知れません。






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