福井→富山(立山黒部アルペンルート、黒部峡谷) [その4] 撮影:1993年7月11日
前日、最大のメインだった『立山・黒部アルペンルート』を体験した私の、次なる目的は黒部峡谷鉄道乗車でした。この写真は富山地方鉄道富山駅で、ここから先ずは宇奈月温泉まで乗車するわけですが、確か3番線に停車中の電車(2列車並んでいる右側)に乗ったと思います。写真の電車の色は山吹色にグリーンですが、この頃富山地方鉄道は、それまでの白に窓周りグレー、窓下にワインレッドの帯という塗装から、写真の塗装への変更中でした。丁度塗装の移行期に訪れていたわけですが、私はハッキリ言ってこの新塗装が好きにならず、それまでの塗装の方がハイグレードに映っていました。現在でもそう思っています。


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富山地鉄、宇奈月温泉駅です。この駅をもって、富山地鉄は全線完乗となりました(上滝線も前日に乗車)。画面中央に、旧塗装の電車が見えますが、この塗装の車両にも何回か乗りました。因みに上の写真ともども、系列は10020系です。車系が全て5桁というのも、この鉄道の特徴です(市内線車両は4桁)。温泉街だけに、賑わいを見せていましたが、私は結局温泉には入っていません。
ところで、現在、電車に乗ると女性の車掌や運転士も結構多くなっています。私の地元でも女性車掌は全く珍しくなくなりましたが、私にとって、女性車掌初目撃は、この富山地方鉄道なのです。まだ他のどこにも女性車掌がいなかったであろうこの時、富山地鉄では、女性車掌が結構いました。ユニフォームも男性とは全然違うものです。私にはそれが大変ユニークに映りました。今思うと先進的だったとも言えますね。


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隣接する、黒部峡谷鉄道の宇奈月温泉駅を望みます。バックには、その名のとおりの黒部峡谷の山々が、迫力の仁王立ちを見せていました。これからなかなかスリリングな旅になりそうだという予感がしたものですが、その昔、この鉄道のキップには、『生命の保障はしない』という旨の注意書きがされてあったとか・・・・・。さすがにそんな風に書かれていると、乗るのも断念していたかも知れませんね(汗)。


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黒部峡谷鉄道の駅ホームです。画面左右に写るのが車両で、右側に写る赤白のツートンカラーの車両に乗ったわけですが、この鉄道はいわゆるトロッコ鉄道で、これよりトロッコ列車の旅となります。鉄道好きの私ですが、トロッコ列車に乗った事は滅多に無く、これより2年前に乗った、京都の嵯峨野観光鉄道が初めてだったと思います。


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牽引する機関車です。トロッコ列車は、レール幅が762mmというナローゲージの鉄道で、そのため機関車も小さくて可愛らしいもの。どこか微笑ましい感じがします。そしてホームも高さが低いものでしたね。


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トロッコ列車に乗り込みました。他の乗客が乗ってくる前に一枚カシャリ。両側は鎖で仕切っているだけ。車内は待合室の長イスよろしくのシートがズラリ。なんかいいですね。トロッコらしくて。のちに愛・地球博で乗った、グローバル・トラムを思い起こさせる座席配列でもあります。空は少し曇り。でも涼しくて気持ちの良い旅になりそうですよ。


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いよいよ出発!ゴゴゴゴ〜、ゴゴゴゴ〜という豪快かつ軽快(どういう意味やねん?)な走行音に包まれながら、秘境黒部≠フ峡谷美を満喫しました。
写真は橋を渡っているところですが、画面下に僅かにトラスの色が白い事と、いかにも谷が深い風景からして、後曳(あとびき)橋ではないかと思います。下を流れているのは黒部川ですが、河床からの高さは60mもあり、そのスリルも手伝って、真夏でも肌寒さを覚える様な心地でした。


さて、この黒部峡谷鉄道、毎年12月1日〜4月17日までは運休となり、その期間には、一部区間で線路も架線も撤去してトンネル内に格納します。本当にご苦労な作業をされていると思いますね。


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黒部峡谷鉄道は、その吸い込まれる様な絶景もさることながら、車両のすぐ目の前を平行している、ご覧のような線路脇トンネルが特徴でした。全線の中で、かなりの区間にわたってこのトンネルが平行していたと思いますが、実はこれは、冬期運休期間中に、作業員が移動するためのトンネルです。冬季は極寒となり、とても線路上を歩く事は出来ないため、作業員が点検等のために移動するための、『石のシェルター』を作ったのです。寒さから身を守るべく、この様な工夫もなされたわけですね。


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こちらもトンネルですが、これは列車が通るトンネルです。しかしご覧のように、石の自然の壁面が剥きだしで、トンネルというよりは洞窟か、天然の地下通路という印象です。これも峡谷をゆくトロッコ列車ならではの光景ですが、『インディージョーンズ、の魔界の伝説』を思い出させますね。


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さて、興趣に満ちたトロッコ列車の旅は終わり、終点欅平(けやきだいら)に到着しました。この写真、初めて縦向き2枚を横に並べるという手法を取りましたが、これだと写真が小さ過ぎて、峡谷の迫力が伝わってきません。よって拡大版をご覧下さい
左の写真では、『工事中』という看板が見えますが、その右横の橋が奥鐘橋、その向こうに望むのが、有名な人喰岩でしょうかね。そして特に迫力があるのが、右写真の風景です。何か、両側から山の斜面にバシャリ!と挟まれそうな錯覚も覚える、シャープな絶壁。剥きだしの山の地肌が、黒部峡谷の底知れぬ脅威を、我々に語ってくれている様な気がしました。


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こちらは川岸にまで下りてきたところ。そそり立つ様な峡谷の中にあって、この、黒部川の川べりだけは、いささかのスペースの余裕を感じられる場所でした。それにしても、人々は黒部川沿線(沿川)に、本当にとんでもない物を建設したと、つくづく思います。この辺りにも、関西電力の発電所や、鉄道の専用区間(非営業線)があります。今でこそ観光客として楽々訪れる事が出来ますが、実際に開発工事に携わった人の苦労は、想像を絶するものがあります。


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黒部峡谷の絶壁に沿って、目の前に建っているのは、欅平温泉猿飛山荘だと思います。山にへばり付く様にして建っていますね。隣接して河原展望台もあります。展望台にまでは足を延ばせませんでしたが、この位置から充分絶景を楽しめました。そして画面左上方向には太い電線とケーブルが延びていますが、この地が確かに関西電力主催の土地である事を窺わせていますね。


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帰り道の、欅平駅ホームです。山奥の駅ですが、長いトロッコ列車が2列車縦列に停まれる様、非常に長いホームになっていて、標高は599mです。涼しさを満喫した黒部峡谷の旅でした。それにしても、人が混んでいますね。まだ夏休み前のシーズンでしたが、結構な行列でした。


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最後は再び、宇奈月温泉駅です。これでこの旅行の三大目的(福井県再訪・立山黒部アルペンルート・黒部峡谷鉄道)を全て果たしました。心地よい充実感に包まれていましたヨ。それにしても、駅前を2回写したのなら、肝心の電車をもっとアップで写したら良かったです。富山旅行の主役の一つでもあったのに、一枚としてアップで写していなかった事が、今から見ると不思議でなりません。だけど当時はどこに行ってもこういう事が非常に多かったのですね。『ついでに』出会ったサブの主役の写真はたくさん撮って、本来の目的だった、メインの主役の写真をまともに撮らない事が・・・・・(謎)。


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