1990(平成2)年4月1日から9月30日まで、大阪市の鶴見緑地にて、『国際花と緑の博覧会(通称 花博)』が行われました。大阪で行われる万博としては、1970年の日本万国博覧会以来、20年振りの開催で、70年万博の時、惜しくも生まれていなかった私にとっては、初の地元大阪での万博開催となりました。
私は開幕間もなかった4月4日、花博見物に訪れました。これより2日前(開幕2日目)に、ウォーターライドという乗り物が事故を起こして怪我人が出るという惨事がありましたが、そのことを多少は気にしつつも、開幕前から一度は行こうと思っていた花博に行ったのでした。この日はちょうど、『大相撲花博巡業(大相撲花場所)』が行われた日でもあり、かねてより相撲ファンだった私は、初の大相撲巡業見物も兼ねての花博訪問でもありました。
初めて乗る、地下鉄鶴見緑地線(現 長堀鶴見緑地線)も楽しみでしたが、この時点ではあと数回は花博を訪れる予定で、次回は違う手段(臨時バス)で来ようと思っていました。開催から25年(本ページ公開時点で)、生憎の雨模様となった花博会場の様子を振り返ります。

EXPO'90『花の万博』見物 撮影:1990年4月4日
先ずは京橋から、90年3月20日に開通した地下鉄鶴見緑地線に乗ってスタートです。画面左手に路線案内図も写っておりますが、当時は京橋が起点で鶴見緑地が終点、全長5.2kmという短い路線でした。全国初のリニア式地下鉄ということもあり、その走り心地や走行音にも興味がありました。発車時の低〜く伸びるようなモーター音に、新鮮さを感じたのを憶えています。まだまだ50系も残っていた時代の大阪地下鉄、先駆的な車両である70系に初乗車した訳ですが、京橋駅で京阪から乗り換える時、かなり歩いて「遠い」と思ったことが印象に残っていますね。


次の写真へ
ここからが花博会場です。会場入口付近は雨天でも混雑していましたが、これより15年後の愛・地球博の時みたいな、何十分も立ち並びで行列というのはありませんでした。ただ、ゲート部分を撮影するのを忘れましたね。『花と緑の博覧会』ということで、自分は決して詳しくない植物がテーマとなる訳ですが、会場も新設造成ではなく元々緑地だった場所であり、私は『博覧会らしさ』を求めてパビリオンを探すべく、歩いていました。正直、「もう少し植物に興味がある人間だったら」とは思いましたが・・・・・。


次の写真へ
最初に入ったパビリオン内部。NEW ZEALANDと書いてあることから、私は今回のページ作成にあたり久しぶりに写真を見た時は、ニュージーランドのテーマ館なのだろうと思いました。しかし、インターネットでよく調べてみると、この博覧会では国の名称をそのまま記したテーマ館は、実はありませんでした。パビリオンの大きさや全面ガラス張りからして、『咲くやこの花館』であろうと推測されます(咲くやこの花館に入ったのは確かに憶えている)。混雑する内部の、少し人が少なかった部分をパシャリと撮ったのでしょうね。


次の写真へ
巨大水槽に群がる人々。『花と緑の魚たち』と題されていますが、植物博でも魚が登場していたようです。表題上部に書かれているカタカナの言葉が、『ニューカン○ニ○』と書かれている、葉っぱで隠れている部分がどうしても判読出来ませんでした(詫)。これも、咲くやこの花館の中だと思われますね。


次の写真へ

これも花博会場で撮影したものです。この仏像の展示は、一体何を物語っていたのでしょうか?
他サイトのブログを見ても登場してきませんね。これだけ見ると、何か全然違うところにいるみたいですが、確かに花博です。
「自然を敬愛し、生き物を殺さず」というテーマつながりで、これが展示されていたのかも知れません。


次の写真へ
これもパビリオンとしては咲くやこの花館の中ですね。画面右には、BELGIUMと書かれているのが見えます。この写真も今回パッと見た時には、ベルギーのテーマ館かと思いました(笑)。『日本最大の温室』と謳われた巨大なパビリオンだけに、私も相当時間をこの中で過ごしていたようですね。この中に、各国の貴重な植物も集められていたのだと思います。それにしても、パビリオンの外観を撮ればよかったです。


次の写真へ
こちらはパビリオンを出て、屋外を見物中に撮った一枚です。正面の、段々状に植物が展示されている状況は、現在モリコロパーク(愛・地球博記念公園)でも、似たような光景を目にすることが出来ますね。気になるのは画面左手に見える、タワーのような建物です。桜の木と被っていますが、あれは何かのパビリオンか?現在の鶴見緑地のマップで見ると、風車の丘の上に、丁度タワーのような絵が書いてあります。画面中央と右側に、風車らしき物が写っていますね。


次の写真へ
正面に写っている、木目色のパビリオンは、『いんなあ とりっぷ館(実際の表記も平がな)』です。その下にローマ字で『INNER TRIP PAVILION』と書かれていますが、中に入ったかどうか、よく憶えていませんが、別サイトで中の様子を確認した限りでは、恐らく私は入っていませんね。そんなに並んでいた訳でもないし、今言ってもしょうがないですが、入ってみればよかったです(汗)。まあ、また何回か来るつもりでいましたからね。
さて、左右にも白色のパビリオンが見えますね。


次の写真へ
画面中央に写っているのは、花博会場を周遊していたパノラマライナー(通称CTM)です。大阪万博の時も周遊モノレールが走っていましたが、今回も、70年の時とは対照的な、丸っこい形のモノレールを発見。こういうのも会期中ならではの存在なので、是非乗ってみたいと思いました。本来の関心分野ではない『花と緑』がテーマの博覧会だけに、今一自分の中で盛り上がりが薄かったのは仕方ないですが、それでも乗り物には反応しましたね(笑)。このCTMは、磁石の原理を利用した最新の短距離走行システムだったということで、会場への主要なアクセスとなった地下鉄鶴見緑地線の車両と合わせて、『リニア式』が表舞台に登場する先駆けとなりました。のちの愛・地球博へのアクセスも、リニモでしたよね。


次の写真へ
パノラマライナーの車内です。先頭車両には乗れなかった様ですが、車内の様子は一応撮れています。車体同様、白が基調ですが座席は茶色だったのですね。パノラマライナーだけあて、前面のみならず、側面も最大限に窓の面積を取っています。晴れの日に乗ったら、見晴らしは最高だったでしょうね。『CTM−5−2』という車番プレートも確認出来ます。
なお、博覧会終了後、この車両は東京サマーランドが引き取りました。


次の写真へ
正面に写る建物は、『SL義経 DREAM EXPRESS』の駅舎です。下の写真と合わせて、恐らく『山の駅』だと思います。無人運転の未来的な乗り物と同時に、昔懐かしきSLも同時に走らせていたというのがユニークですね。駅舎の右側に、見えにくいですが、SLが停車しているのが見えます。ほかでも乗れそうなSLは、この時は乗りませんでしたね。最も、次回来たときは乗ろうと思っていましたが・・・・・。


次の写真へ
こちらはゴンドラの『山の駅』です。ゴンドラも会期中の乗り物ではあっても、山間部に行けば同様のゴンドラに乗れますが、会場の景色を一望すべく、この後利用しました。悪天候だったのは惜しまれましたが、愛・地球博の時にしても、ゴンドラには乗りたがりますね。


次の写真へ
ゴンドラです。パノラマライナーをしっかりアップで撮り損じたのとは対照的に、ゴンドラはやたらしっかり撮っています(謎)。ただ、乗車中の車窓風景は撮っていなかったようですね。花博会場のロープウェイは『フラワーキャビン』と呼ばれ、閉幕後は新潟県に在る『はぐらスキー場』で再利用されました。


次の写真へ
『YAMANASHI 山梨』と書かれた大アーチ。山梨県のテーマコーナーだったのかなと思いましたが、さて、どうだったのか・・・・・。このような調子で、全47都道府県のテーマコーナーが設けられていたのでしょうかね?記憶が不明確で申し訳ありません。


次の写真へ
左手に雪だるまの横顔、正面は・・・・・、私は何を撮りたかったのでしょう?これは東北地方のかまくらを模しているのでしょうか?
画面左上、木の枝に隠れていますが、先ほど乗ったパノラマライナーが見えます。


次の写真へ
画面左上のほう、大きくJTと書いてありますね。別名、ジョイフルアドベンチャー。でも、これも中には入っていない可能性が高いです。本当に会場見物だけして、後日、パビリオンをじっくり見て回ろうと思っていたのでしょうね。実際、愛・地球博ではそのパターンで、1回目は一部のパビリオンだけ見てあとは会場見物と乗り物体験、2回目でパビリオン見学中心としました。
さて、JT館の出展者は勿論、日本たばこ産業ですが、花と緑の博覧会に、たばこ産業が出展していたというのも、何だか面白いですね。だけどこのパビリオンは行列が目立っていたのを今でも憶えています。『花博と言えばJT館』と言われるぐらい、人気があったみたいですからね。


次の写真へ
色とりどりの傘で賑わう花博会場(笑)。この時も雨がひどかったため、来場者は皆傘をさしていた訳ですが、その傘も会場の彩りに一役買っている感じでした。『花と緑と傘の博覧会』ってね(^^)。
手作りのミニ建築が並んでいるコーナーですが、そこを埋め尽くす傘とのコントラスト。案外これが、花博で撮った中で最も印象に残ったショットだったりします。確か一句詠みましたしね。でも、どんな句だったか忘れました(汗)。


次の写真へ
一面、レンガ色に染まったこの一角。前方に、咲くやこの花館の天井が見えます。そしてその向こう、画面中央やや左に見えているのは、先ほども登場した塔が写っていますが、改めて手元にある会場図で調べると、『生命の大樹、いのちの塔』ではないかという事が判りました。このレンガ色のコーナーは、『花の江戸東京館』の辺りでしょうか?


次の写真へ
この写真で気になるのは、画面右側に写る、てっぺんに3本突起している物がある建造物です。U字型をしているように見えますが、ネットでいろいろ画像を探しても、ちょっと見当たりませんでした。何やら複雑な形をした、違う角度から見ると、V字型に鉄柱が組み立てられている物です。


次の写真へ
最後の1枚はこちら。4月4日といえば桜が満開な時期で、雨に打たれながらもまだまだ咲き誇っていました。花博会場の中ですが、このショットだけでは一般の庭園と変わらないですね。因みに花博会場の中にも日本庭園(日本の庭)がありました。

以上、『国際 花と緑の博覧会(花博)』の見物レポでした。
内容的には物足りないかも知れないですね。それだけ、一部の偏った場面しか写真に残していませんでした。冒頭にも書きましたが、元々この日は、『大相撲花場所』を観ることが大きな目的でした。そして会場は周れる範囲で見てまわり、後日、また再訪して、もっと写真も沢山撮ろうと思っていたのです。しかし、結果的には、これが最初で最後の花博訪問になってしまいました。花博に限らず、実はこの時期の私は、趣味や楽しみ目的の外出に対して、基本的に消極的になる傾向があったのです。思春期故の、精神的スランプに陥っていたというのが、背景にありました。この日が終始雨天だったこともあり、好天に恵まれた花博も体験しようと思っていましたが、実現出来ずに終わったのは今でも残念です。
私は1981年7月に、神戸ポートピア博(ポートピア81)に一度行きましたが、あまり記憶に残っておらず、この花博が、実質的には生涯初の万博体験でした。それだけに、人生でも悪い時期と重なったのは巡り合わせとしては不運でしたが、その後、世界リゾート博(1994年)や愛・地球博(2005年)では、たっぷり堪能しました。
なお、花博訪問当日に手にした記念グッズについては、こちらで公開しています。


ページの最初に戻る




近場で外出、イベント等の思い出へ 旅行記・乗り歩きの部屋へ